UCCグループで外食事業を担当するユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社(本社/神戸市、社長/上島成介、略称/UFS)は、農林水産省主催の「平成20年度優良外食産業表彰」の商品開発部門・大臣賞を受賞することになりました。
本授与式は、4月21日(火)18時から帝国ホテル(東京都千代田区)にて執り行われ、石破茂農林水産大臣から表彰状が授与されます。
UCCグループの外食事業は国内外に約700店の外食店舗を展開しています。その中核企業であるUFSはコーヒーショップの第1号店を1958年に博多でオープンして以来、50年以上に亘りコーヒーにこだわった心地よい喫茶空間の提供を基本に多様な業態を開発し、日本独自の喫茶文化を創造してきました。そして現在では全国に209店(2009年4月14日現在)の直営店を展開しています。
今回のUFSの平成20年度優良外食産業表彰・商品開発部門受賞は、同社の主力業態である「上島珈琲店」のコアメニューであるネルドリップコーヒーが高く評価されたものです。
「上島珈琲店」は、古き良き時代の喫茶文化を現代風にアレンジし、日本の古き良き喫茶文化と再興をコンセプトとして、ミッドセンチュリーの香りを現代風にアレンジしたセルフタイプの喫茶業態です。2003年6月に東京都内に第1号店をオープンして以来、本物志向の団塊世代のお客様をメインターゲットに首都圏・京阪神を中心に出店を広げ、現在全国に44店舗(2009年4月14日現在)展開しています。
同業態の特長は、おいしいコーヒーを淹れるために特にプロがこだわると言われているネルドリップを自動的に再現する「ネルドリップマシン」を独自開発し全店に導入していることであり、そのコーヒーの品質並びにオペレーションの高さが今回の受賞につながったものです。
「上島珈琲店」のネルドリップコーヒーの特長
(1)コーヒーのおいしさを最大限に引き出す抽出方法として人気が高いネルドリップの熟練の抽出技術を、経験を問わずボタン一つの簡単操作で自動的に再現する「ネルドリップマシン」(特許番号4004506)を独自開発し、2003年の展開当初から、高品質なネルドリップコーヒーを、どのようなロケーションでもスピーディ且つ安定的に提供しています。
(2)同業態の看板メニュー「ミルク珈琲」の品質の更なる差別化を図り、「ネルドリップマシン」の開発技術をベースに研究を重ね、2005年に「ダブルネルドリップマシン」(特許申請中)の開発に成功しました。その結果、濃厚感がありながらもすっきりとした味わいの「ミルク珈琲」を実現し、同メニューは上島珈琲店のコーヒーメニュー全体の半数を占めるまでに人気が高まりました。
UFSは、今回の栄誉を深く感謝するとともに、関係各位に心よりお礼申し上げます。今後とも上島珈琲店を始め、各種業態にて、お客様にご満足頂ける高付加価値商品並びにサービスの開発に努め、業界の発展に貢献してまいる所存です。
優良外食産業表彰の概要
優良外食産業表彰とは、農林水産省が平成4年度(1992年度)から実施している「優良フードサービス事業者等表彰」と「健康で快適な給食施設等表彰」を平成20年度(2008年度)から統合し、外食産業の発展に貢献する企業を表彰する表彰制度としてより一層の充実化を図ったものです。
同表彰には、8部門((1)国産食材安定調達、(2)地産地消推進、(3)地域社会貢献、(4)商品開発、(5)新規業態・人材開発、(6)環境配慮、(7)快適給食サービス、(8)特別功労)が設けられ、その各部門において、フードサービスに対する理念を持ち、創意工夫を活かした新たな外食事業に積極的に取り組み、画期的な成果をあげている優良外食事業者が表彰されます。
ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社の概要
商号 | ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社(略称/UFS) |
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本社所在地 | 〒650-8577 神戸市中央区港島中町7-7-7 |
創立 | 1958年10月16日 |
設立 | 1988年12月27日 |
資本金 | 2億円(2008年3月末日現在) |
代表取締役社長 | 上島 成介 |
主な事業内容 | (1)飲食店および小売店の経営 (2)飲食店および小売店のコンサルタント事業 (3)外食業の研修事業 (4)海外事業 (5)フランチャイズ事業 |
直営店舗数 | 209店舗(2009年4月14日現在) |
上島珈琲店について(業態概要)
業態名 | 上島珈琲店 |
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店舗数 | 44店(2009年4月14日現在) |
業態特長 | 「上島珈琲店」は、流行にとらわれることなくコーヒーのおいしさを最大限に引き出す抽出方法として人気の高い“ネルドリップコーヒー”をコアメニューとし、UCCならではのおいしいコーヒーを、心地よい空間で提供するセルフタイプのカフェ業態です。2003年6月に1号店を東京の神田神保町にオープンして以来、本物志向の団塊世代のお客様を中心に高い支持を頂いて参りました。 「上島珈琲店」は、抽出方法のみならず原料についても徹底的にコーヒーのおいしさにこだわり、レインフォレストアライアンス認証のブラジル・コロンビア産ブレンドを炒りたての香りを逃さないUCC独自の新焙煎システム「アロマフリージング製法」で製造した高品質なコーヒーを使用しています。またフードメニューについても、オーダーを受けてから作る、素材にこだわったサンドイッチやオリジナルデザート、モーニングセットなどをバラエティー豊かに取り揃えています。 ※上島珈琲店のロゴ UCCの創業者上島忠雄の直筆文字を採用し、UCCの徹底したコーヒーへのこだわりを表現しています。店内の食器類および椅子類については、日本モダニズムの父と言われる工業デザイナー柳 宗理氏デザインのプロダクツを採用しています。 |
主なメニュー (税込価格) | コーヒー ネルドリップコーヒー(SS)290円、(S)340円、(M)380円、(L)440円無糖ミルク珈琲(S)350円、(M)390円、(L)500円黒糖ミルク珈琲(S)350円、(M)390円、(L)500円キャラメルミルク珈琲(S)420円、(M)470円胡麻ミルク珈琲(S)420円、(M)470円 サンドイッチメニュー クラブハウスサンド460円クロックムッシュ370円 デザート 上島珈琲ゼリー380円 |
ネルドリップマシンについて | ネルドリップとは、ネルの濾し袋を使用して丹念にコーヒーを抽出する方法で、ネルの濾過のスピードや布目の細かさがコーヒーの抽出に適しているため、コーヒーのおいしさを最大限に引き出す抽出方法として高く評価されています。しかし、その抽出には熟練の技術を要するため、技術の一定化が難しく、これまでチェーン店では採用されていませんでした。 そこで、UFSでは、2003年からセルフ式カフェの業態「上島珈琲店」を展開するにあたり、ネルドリップの抽出技術を簡単操作で自動的に再現する「ネルドリップマシン」を独自開発し、品質はもとより効率化やスピードを追求しながらも本格的なネルドリップコーヒーの安定供給を実現しました。 更に、2005年からは新しいネルドリップマシンとして『ダブルネルドリップマシン』を開発し、従来の“ネルドリップマシン”とあわせて全店に導入し、看板メニューである「ミルク珈琲」の更なる品質向上を図りました。 『ダブルネルドリップマシン』の特徴 ネルのフィルターがマシンの上下2ヶ所に取り付けられていて、コーヒーの抽出工程を2回繰り返すため、濃厚なコーヒーが抽出できます。さらに、第2のフィルター内のコーヒーが、第1のフィルターで抽出されたコーヒー抽出液の余分な雑味と酸味を吸着する役目を果すため、ネルドリップコーヒー本来の特長である、濃厚で後味の良いコーヒーの抽出を実現しました。 |
UCCグループの概要
代表者 | グループ代表 上島 達司 グループCEO 上島 豪太 |
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創業 | 1933年5月1日 |
グループ概要 | グループの中核4社であるUCC上島珈琲株式会社、ユーシーシーフーヅ株式会社、シャディ株式会社、ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社をはじめ国内外に広がるグループ事業会社61社で構成。 |
連結売上高 | 2,870億円(2008年3月期) |
従業員数 | 3,668人(2008年3月末) |
事業概要 | コーヒー関連事業、業務用サービス事業、外食事業、ギフト生活関連用品卸業を事業の柱として幅広い事業を展開。コーヒー関連事業については、「カップから農園まで」コーヒーに関わる全ての事業領域に展開し、国内の業務用、家庭用レギュラーコーヒーではトップシェアを誇る。外食事業については、主要業態である「上島珈琲店」「珈琲館」を中心に国内外に約700店舗展開。ギフト生活関連用品卸業については、総合ギフト卸業界の最大手シャディを中心に全国に約3,000店の「サラダ館」等の販売店を展開。 |
UCC上島珈琲株式会社の概要
商号 | UCC上島珈琲株式会社 |
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代表者 | 代表取締役会長 上島達司 代表取締役社長 上島豪太 |
本社 | 神戸市中央区港島中町7-7-7 |
設立 | 1951年5月28日 |
資本金 | 49億6,000万円 |
売上高 | 1,037億円(2008年3月期) |
従業員数 | 797人(2008年3月末) |
事業概要 | コーヒー、紅茶、ココアの輸入並びに加工、販売。缶コーヒー等の飲料の製造、販売。各種食材の仕入、販売。 |