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手軽に、効率的に摂るための新習慣。
生活のリズムに合わせてコーヒーを飲むことで、
ポリフェノールの効果をさらに発揮することができます。


カラダに様々な効果を発揮するポリフェノール。
その中のいくつかをご紹介します。気になる効果をチェックしてみてください。
酸素は私たちにとってなくてはならないものですが、酸素を使ったさまざまな代謝によって活性酸素が発生します。活性酸素は不安定な酸素で、体内の細胞や組織等を酸化して細胞や遺伝子を傷つけ、がんの一因にもなるといわれています。血液中では脂質と反応し、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の引き金にもなります。ポリフェノールの代表的な効果は抗酸化作用で、活性酸素による酸化を防いでくれます。コーヒーのポリフェノールにも強い抗酸化作用があります。
![[図] 活性酸素が発生する原因と細胞への影響](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal01_01_pc.png)
活性酸素は、がん・生活習慣病を引き起こす元凶
![[図] ポリフェノールは活性酸素の発生と働きを抑制](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal01_02_pc.png)
活性酸素の発生と働きを抑制
ポリフェノールは、食事と一緒に摂取すると食後血糖値の上昇を抑える効果があります。炭水化物(スクロース)を与えたラットに、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を多く含む脱カフェインコーヒー生豆抽出物を投与する試験を行ったところ、スクロース投与の30分前、同時、5分後の3つの時間帯では、スクロースと同時投与した場合が最も効果が高くなるということがわかりました。ですので、食事やデザートと一緒にコーヒーを飲むのがおすすめです。 出典:Iwai, K,et al, Study on the postprandial glucose responses to a chlorogenic acid-rich extract of decaffeinated green coffee beans in rats and healthy human subjects. Food Sci Tech Res.18,849-860(2012)
![[グラフ] 生豆抽出物をスクロース投与の30分前に投与した場合の血糖値](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal02_01_pc.png)
![[グラフ] 生豆抽出物とスクロースを同時に投与した場合の血糖値](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal02_02_pc.png)
![[グラフ] 生豆抽出物をスクロース投与の5分後に投与した場合の血糖値](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal02_03_pc.png) ※ラットでの実験です。
※ラットでの実験です。心筋梗塞などの要因にもなる動脈硬化は、HDL(善玉コレステロール)とLDL(悪玉コレステロール)の2つのコレステロールが大きく関与しています。血管内にLDLが変化したコレステロールが蓄積し、それが血管を押しつぶすような格好になって、動脈硬化を引き起こすのです。日本大学生物資源科学部(前 防衛医科大学校抗加齢血管内科助教) 近藤 春美 講師によると、ポリフェノールはHDLが血管内にたまったコレステロールを引きぬく場所を増やす働きをもっていることもわかっています。 出典:Uto-Kondo, H. et al, Coffee consumption enhances high-density lipoprotein-mediated cholesterol efflux in macrophages. Circ Res. 106, 779-787(2010)
![[図] ポリフェノール効果 毎日コーヒーを飲む = サラサラな血液としなやかな血管を保つことにつながります。](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal03_01_pc.png)
岡山大学 大学院 医歯薬学総合研究科(薬学系)の杉本 幸雄 准教授の「コーヒー成分の抗アレルギー作用に関する基礎的研究」によると、ポリフェノールの一種クロロゲン酸がアレルギー性鼻炎に効果があることが分かりました。それによると、アレルギー性鼻炎のマウスを使った実験で、14日間、または28日間にわたり、クロロゲン酸水溶液を自由に摂取させることで、アレルギー症状が軽減されるかどうかを見たところ、マウスがクロロゲン酸を含む水を継続的に飲むことで、くしゃみも鼻掻きもその回数が抑えられるという結果が得られました。 出典:全日本コーヒー協会平成27年度助成金研究発表会
![[図] アレルギー性鼻炎モデルの作成と実験手順](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal04_01_pc.png)
![[図] アレルギー性鼻炎モデルマウスにおけるクロロゲン酸含有水の「予防的効果」](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal04_02_pc.png)
糖尿病はインスリンの作用不足によって引き起こされます。インスリンは、食事をして高まった血糖値を正常な状態に戻します。その際、膵臓にあるβ細胞が血糖値の上昇をキャッチしてインスリンを分泌します。神戸大学大学院 保健学研究科の木戸 良明 教授によると、マウスの実験によって、ポリフェノールの一種クロロゲン酸を投与することで、インスリンを分泌するシグナルが高まるという結果が得られました。 出典:全日本コーヒー協会平成27年度助成金研究発表会
![[図] インスリンの作用不足のしくみ 1:インスリン分泌低下 インスリンの量が減っている 2.インスリン抵抗性の発現 インスリンがあるのに筋肉などへのドアが開きにくくなっている状態](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal05_01_pc.png)
![[グラフ] 膵β細胞にクロロゲン酸を投与 膵β細胞の細胞株にクロロゲン酸を投与するとインスリンシグナルが活性化した](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal05_02_pc.png)

ポリフェノール以外でコーヒーの最も特徴的な成分であるカフェイン。カフェインは、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれています。コーヒー100gあたりには約0.06gのカフェインが含まれています。
| 飲料 | カフェイン量 | 備考 | 
|---|---|---|
| レギュラーコーヒー | 0.06g | コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出 | 
| インスタントコーヒー | 0.06g | インスタントコーヒー2gを熱湯140gに溶解 | 
| 紅茶 | 0.03g | 紅茶5gを熱湯360mlで1.5~4分浸出 | 
| 煎茶 | 0.02g | 茶10gを湯(90℃)430mlで1分浸出 | 
| ウーロン茶 | 0.02g | 茶15gを湯(90℃)650mlで0.5分浸出 | 
| 飲料/ カフェイン量(100ml当り) | 備考 | 
|---|---|
| レギュラーコーヒー /0.06g | コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出 | 
| インスタントコーヒー /0.06g | インスタントコーヒー2gを熱湯140gに溶解 | 
| 紅茶 /0.03g | 紅茶5gを熱湯360mlで1.5~4分浸出 | 
| 煎茶 /0.02g | 茶10gを湯(90℃)430mlで1分浸出 | 
| ウーロン茶 /0.02g | 茶15gを湯(90℃)650mlで0.5分浸出 | 
出典:科学技術庁(現 文部科学省)「七訂日本食品標準成分表」を加工


カフェインは摂取後、血流にのって約30分で脳に運ばれ、その効果は3~4時間以上持続するといわれています。脳に到達したカフェインは中枢神経に作用し、爽快感をもたらします。こういった覚醒作用が、眠気、倦怠感、頭痛に効果的に働くといわれています。
カフェインの効果や持続時間は、個人差が非常に大きく、健康に影響が出ないと推定される量は設定されていません。


コーヒーを飲んで運動することで内臓脂肪を減らすことができると言われています。東京慈恵会医科大学 鈴木 政登 客員教授は、糖尿病のラットを使って「安静にさせておく」「運動させる」「カフェインを与えて運動させる」「カフェインを与えて安静にさせておく」4つと「安静にさせておく正常モデルラット」の計5つのグループに分け、それぞれで7~8匹ずつ実験しました。その結果、カフェインを与えて運動させたラットは、内臓脂肪の減少が顕著で、筋肉の量もほかのラットに比べて多くなったので、メタボリック症候群の予防や改善には有効だという結果が得られました。

![[図] 療法前(24週齢) 体重:626.0g 内臓脂肪:68.6g 皮下脂肪:53.5g](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_01_pc.png)
![[図] 療法後(30週齢) 体重:664.0g(6%増加) 内臓脂肪:74.2g(8%増加) 皮下脂肪:56.8g(6%増加)](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_02_pc.png)

![[図] 療法前(24週齢) 体重:618.5g 内臓脂肪:68.5g 皮下脂肪:49.4g](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_03_pc.png)
![[図] 療法後(30週齢) 体重:505.5g(18%減少) 内臓脂肪:43.1g(37%減少) 皮下脂肪:29.2g(41%減少)](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_04_pc.png)

![[図] 療法前(24週齢) 体重:619.5g 内臓脂肪:68.7g 皮下脂肪:41.8g](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_05_pc.png)
![[図] 療法後(30週齢) 体重:472.5g(24%減少) 内臓脂肪:27.4g(60%減少) 皮下脂肪:22.6g(46%減少)](/enjoy/polyphenol/images/modal/img_modal08_06_pc.png)
出典:「内臓脂肪、レプチンおよびインスリン抵抗性に及ぼす運動とコーヒー飲用の効果」
第66回 日本体力医学会ランチョンセミナーより抜粋