それは、
香りの余韻に浸れる
新しいコーヒー
余韻に包まれるから、その名はヨインド。
「飲む」ではなく「食べる」スタイルで、
豆本来の甘み、酸味、苦みが作る
芳醇な香りを
ダイレクトに感じられ、
香りの余韻を余すことなく味わえます。
STORY
2025
Chapter
1
YOINED史上最高の
新作ができるまで
豆本来のポテンシャルを十分に感じさせ、
新たな余韻を実現したYOINED。
その完成までには、
余韻につながる多様な味わいを
持つスペシャルティコーヒーの選定、
豆のフルーティな酸味を大型焙煎機で
最大限引き出す
繊細な温度調整、そして
「もっと味覚を追求できる」という
開発メンバーたちのあくなき情熱がありました。
Core Member
-
中井 千香子
UCCコーヒー アカデミー講師
国内外のコーヒーコンテストで受賞経験を数多く持ち、近年は審査員も務める。
-
齊藤 浩介
UCC北関東工場 焙煎士
UCCの焙煎技術を競うコンテストで優勝経験がある、トップ焙煎士。
Episode 1 :
YOINEDはもっと
味覚を追求できる
コーヒー豆をすべて粉砕して使い、豆本来の風味を存分に感じられるYOINED。しかし、場合によっては雑味までダイレクトに伝わってしまう製品でもあります。液体のコーヒーなら抽出技術で味覚を調整できますが、食べるスタイルのコーヒーYOINEDにはそれができません。最新の試作品を試食したUCCコーヒーアカデミー講師の中井千香子は、「ロースト香に隠れてしまって豆のポテンシャルが感じられない。YOINEDはもっと味覚を追求できる」と指摘。YOINEDが進化するには、より品質が高いスペシャルティコーヒーを選び、その豆のポテンシャルを最大限引き出す焙煎技術が不可欠でした。
Episode 2 :
世界のこだわりの
小ロット豆から選定
まずは、コンテストの審査員を務め世界のコーヒーを知る中井や、生産現場を知る農事調査のメンバー、輸入部門のメンバーから、香り立ちがユニークで多様な味わいの豆をヒアリング。この多様な味わいが余韻の変化を生み、YOINEDの味わい深さのカギとなります。ヒアリングを踏まえ、UCCが保有する業務用の豆やUCC製品に使用する数百種のストックに限らず、「マイクロロット」と呼ばれる、味覚や精製方法にこだわった小ロットの豆を新規で買い付けました。そこから試作をくり返して選んだのが、コロンビア産、グァテマラ産の中でも味覚特徴が豊かでグレードの高い2種の豆です。
Episode 3 :
YOINEDならではの
焙煎の探求
UCC社内から焙煎のスペシャリストを集結させ、YOINEDの焙煎向上プロジェクトを始動。最も議論した点は焙煎度。通常のコーヒーは抽出して飲むことを前提に設計していますが、YOINEDは焙煎⾖をまるごと粉砕して使⽤するので、液体よりも苦みが前⾯に出てしまう傾向がありました。苦みを抑えつつ、コーヒー⾖のポテンシャルをすべて引き出すための焙煎度と焙煎⽅法を検討しました。中井は、豆のフルーティな酸味を引き出す焙煎をオーダー。それをもとに、製品の味覚設計部⾨が、試作と味覚評価を繰り返し、豆のポテンシャルを引き出せる焙煎⽅法と焙煎度を決めました。それを焙煎士の齊藤に伝え、UCCグループの中から最適な焙煎機を議論しました。大型焙煎機は温度が上昇しやすく焦げる可能性が高い中、繊細な温度調整によって豆のポテンシャルを引き出す焙煎を実現しました。
2003-2023
Chapter
2
前例のない
“食べるコーヒー”が
誕生するまで
コーヒーを「食べる」という今までにないスタイル。豆本来の鮮烈な香りが口どけとともに広がり、豊かな余韻がとどまる体験。
飲んでいるときには感じられない不思議な魅力、素材の知られざる可能性を感じられるひととき。そんなコーヒーの新しい
楽しみ方ができるYOINEDが誕生するまで、構想20年。コーヒーと90年以上向き合ってきたUCCのさまざまな挑戦がありました。
2023
2024
2025
Episode 1 :
すべては香りを
閉じ込めるという発想から
香り、味わい、食感などコーヒー豆のポテンシャルを最大限感じて
余韻にひたれる、食べるコーヒーYOINED。
誕生のきっかけは、「豆本来の香りを閉じ込めて、
まったく新しい食品を作る」というアイデアでした。
しかし、実現するためには解決しなければならない大きな課題がありました。
香りを閉じ込める技術は
存在しない
課題は、コーヒーの香りを1つの食品の中に閉じ込める技術が、まだ世の中に存在しないこと。コーヒー風味のお菓子は数多くありますが、コーヒー豆という素材のポテンシャルを極限まで引き出し、香料や添加物を一切加えることなく豆自体の香りを十分に楽しめる食品は、これまで世界のどこにも存在しませんでした。
コーヒー研究を続ける
UCCの力を結集
前代未聞のプロジェクトに挑んだのは、最新テクノロジーを備えた設備のもと、味覚分析・検査や研究開発を行い、コーヒーの可能性を追求する、UCCイノベーションセンター。商品化のためには、創業以来90年以上にわたりコーヒー研究を続けてきたUCCの力を結集する必要がありました。
Episode 2 :
香りを新鮮なまま
閉じ込める新技術に挑戦
開発は、まず新鮮な香りを確保することからスタートしました。
コーヒーの香りが最も発生するのは、焙煎した豆を粉砕した際です。
しかし、豆は硬く、油脂の粘りもあるため、
細かく粉砕するのは容易ではありません。たとえ粉砕できても、
酸素や温度、湿度の影響で香りはすぐに劣化してしまいます。
突破口は豆に含まれる
コーヒーオイル
香りの劣化を防ぐため、コーヒー豆を−196℃で凍結して粉砕する手法を採用。そうして確保した新鮮な香りをどう閉じ込めるか。研究員が着目したのは、焙煎した豆の約15％を占める油脂、コーヒーオイルでした。「粉砕した豆を、同じく香味成分を多く含むコーヒーオイルと混ぜ、練り合わせて固形に。さらに硬化油でコーティングして、香りを閉じ込められないか」と考えたのです。
初の技術で
香りを閉じ込める
試作と改良を重ね、ドリンクでは抽出や保存の過程で失われてしまう香味成分を閉じ込めることに世界で初めて成功。搾りたてのコーヒーオイルを使用することで、香りの劣化防止に加え、口溶けの良さも叶えました。常温では固体、口に入れると体温で溶け、コーヒーの香りが瞬く間に広がります。研究成果は学会で発表し、特許も取得しました。
Episode 3 :
コーヒー研究90年目に
出会った香りの余韻
製法を確立し、いよいよ豆本来の風味をダイレクトに味わう
食品にふさわしい豆を選定。
「香りの余韻」につながるポテンシャルがある豆として、
タンザニア産のキリマンジァロを採用しました。
そうして閉じ込めた余韻をいかに届けるか。製品化は大詰めを迎えました。
余韻へのこだわりが
あらゆるところに
あらゆるところに
口溶けが良く、すぐに鮮烈な香りを感じられる、薄い板状。ゆっくりと味わい、余韻に浸れるサイズ。そして、品質保証のスペシャリストの知見を集めて採用した包装。YOINEDのあらゆるところに、香りの余韻を届けることへのこだわりが詰まっています。コーヒー研究90年目にUCCが初めて出会った余韻に、今あなたも包まれるときです。
