UCC Sustainability ChallengeUCC サステナビリティチャレンジ

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2022.05.31

「UCC山梨焙煎所」新設を決定! 水素を熱源としたコーヒー焙煎技術の開発や太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じ、カーボンニュートラルなコーヒー製造を目指します

2022年3月、UCC上島珈琲は山梨県笛吹市に「UCC山梨焙煎所」を新設することを決定しました。

これまで培った製造技術を凝縮した高品質・高効率な焙煎所運営を図るとともに、水素を熱源としたコーヒー焙煎を可能にする水素焙煎機の開発や、太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じ、「カーボンニュートラルなコーヒー製造※」にチャレンジして参ります。竣工は2024年上期を予定しています。

※2022年11月1日追記
UCCは10月28日に、建築コストや設備コスト等の大幅な高騰や、円安・インフレ等による市場の先行き不透明感が増すなどの、直近の外部環境の急激な変化に対応するため、工場設立の延期決定を公表いたしました。設立準備作業は延期されますが、水素焙煎に関する取り組みにつきましては、カーボンニュートラルなコーヒー製造の実現に向けた重要なチャレンジであることから、取り組みは継続いたします。

「UCC山梨焙煎所」の特長

1. 官民・業界の垣根を越えた連携で、水素を熱源としたコーヒー焙煎を可能にする水素焙煎機の開発に挑戦!
山梨県企業局、東京電力エナジーパートナー(株)、(株)巴商会、東レ(株)と共同にて、水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワーク「やまなしモデル」技術開発事業を開始します。

コーヒーの焙煎は一般的にLNG等の化石燃料が使用されますが、本熱源をクリーンエネルギーである水素に代替するイノベーションに挑戦して参ります。
あわせて、太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じて、2030年に二酸化炭素排出量51%削減(2019年比)、2040年にカーボンニュートラルなコーヒー製造※を目指します。

2. これまで培った製造技術を凝縮し、最新鋭の設備導入やAI活用・更なるFA化を推し進め、高品質・高効率な焙煎所運営を図ります。

3. 従来の製品群に加えて、カプセル、フレッシュキューブ(小容量真空パック)、ワンドリップタイプ(一杯抽出)等、高付加価値製品の製造能力強化を図ります。

カーボンニュートラルなコーヒー製造※に向けたUCC山梨焙煎所におけるエネルギー活用の仕組み

1. 100%再生可能エネルギーを使用した電力を使用(①)

山梨県で主力の水力発電等の再生可能エネルギーを使用した電気購入
焙煎所屋根等に太陽光パネルを設置

2. 水素焙煎機のテスト機導入、実用化検討(②)
水素を燃料とした小型・中型焙煎機を開発、2023年の実用化を目指す

3. 水素エネルギー活用に向けたインフラ整備(③)
敷地内(オンサイト)で複数のエネルギーが供給可能な体制とし、最適供給体制を検討

「UCC山梨焙煎所」概要

1. 名称:UCC山梨焙煎所
2. 所在地:山梨県笛吹市八代町南4277
3. 敷地面積:約34,814㎡(総床面積12,000㎡予定)
4. 稼働開始予定:2024年上期
5. 製造品目:レギュラーコーヒー、コーヒーカプセル、ワンドリップコーヒー、フレッシュキューブコーヒー
6. 製造する主な製品ブランド:上島珈琲店、ゴールドスペシャル、職人の珈琲、ドリップポッド、各種業務用ブランド
7. 総事業費:約143億円(計画)



UCC上島珈琲は、焙煎所でのチャレンジ、協働・共創を通じて、コーヒー業界の発展、カーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

※カーボンニュートラルなコーヒー製造・・・本焙煎所におけるスコープ1、2の温室効果ガス(自社施設の燃料の消費、フロン類の漏洩、社有車の使用に伴う直接排出量及び自社施設で購入した電気・熱の使用に伴う間接排出量)において100%削減を実現すること。

※「UCCサステナビリティチャレンジ」は、UCCグループのサステナビリティビジョン「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」に基づく
目標の達成のため、グループ全体で日々取り組んでいるさまざまなサステナブルアクションをご紹介するコンテンツです。

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