育てて楽しい♪コーヒーの木すくすく講座

コーヒーは飲むだけでなく、育てて楽しむことができるんです。
ご家庭でコーヒーの木を育ててみませんか?

育てて楽しい、コーヒーの木 育て方の基本 よくある困ったQ&A

育てて楽しい、コーヒーの木

コーヒーの木が育つところ

普段よく見るコーヒー豆は、実はコーヒーの木の種子。
コーヒーの木は赤道を中心とした熱帯地域の「コーヒーベルト」で主に栽培されています。

日本でも育つの?

日本は「コーヒーベルト」の範囲外ですが温度や水やりに気を配れば、ご家庭でも育てることができます。

緑を飾ろう

コーヒーは常緑樹なので、一年中緑を楽しむことができます。
インテリアとして飾るなら、鉢や鉢皿などにこだわってみるのもいいですね。

育て始めて3-4年たつと、小さな白い花が咲くようになります。

上手に育てたら

花の咲いた後に緑色の実が付きはじめます。
実が赤くなれば収穫のサイン。
中の種子を取り出して、自家製コーヒーを楽しむこともできます。

よくある困ったQ&A 育て方の基本 育てて楽しい、コーヒーの木

育て方の基本

入手方法

春から秋にかけて、ご近所の生花店や園芸店、ホームセンターで入手できます。
店頭にない場合はお問い合わせいただくとよいでしょう。

UCCコーヒー博物館内のミュージアムショップでも販売しています。

UCCコーヒー博物館サイトへ

置く場所

コーヒーの木は寒さと直射日光が大の苦手。室内ではレースカーテン・ブラインドごしの窓辺に置き、
戸外では直射日光をさけるとよいでしょう。明け方・冬場などは特に低温に気を付け、
部屋の中央へ移動する・段ボールで覆うなどするのも効果的です。

土・肥料について

土は清潔なものを数種類ミックスしたふんわりと水はけのよいものが最適です。肥料は鉢替え後・盛夏・厳寒期を避けて、月に数回水やり後に適量与えましょう。

よく使われる土の配合

  • かたい鹿沼土:バーミキュライト:腐葉土=2:5:3
  • または赤玉(小~中粒):ピートモス:バーミキュライト=6:2:2

水やり

育てる環境により異なりますが、夏場は週2-3回、冬場は週1回ほどが目安。
表面の土が乾き、新しい芽や葉の先がしおれてきたら水不足です。
汲み置きの水を、鉢底からあふれるほどたっぷり与えましょう。

害虫対策

よくつく虫は、アブラムシ、カイガラムシ、スリップスなどです。
オルトラン粒剤を根元にまくと予防効果があります。ただし、規定量より多いと新葉が枯れてしまうのでご注意ください。
(5号鉢ではティースプーン半分程度が目安です。)

植え替え方法

鉢が窮屈そうになってきたら植え替えの時期。春から夏にかけて行うのがおすすめです。

  1. 木の生長に応じて用意した鉢の底にネットを敷き、その上から水はけを良くする赤玉を敷きます。
    古い鉢から木を取り出し、軽くもむようにして根の周りの土を落とします。
    この時、根を切ってしまわないよう、絡まっている部分は軽くほぐす程度にしましょう。

    根が白ければ、上手に育てられている証拠です。赤褐色のときは水や肥料のやりすぎが考えられます。

  2. 新しい土を少しずつ入れながら、高さを調節しつつ木を埋めていきます。
    目安は土を入れ終えた時、鉢のふちから1cmほど低くなる程度。
    土を詰め込むと根を傷めてしまうことがあるので、隙間に土を落とすようにしましょう。

  3. 土を入れ終えたら、水をたっぷりと与えます。鉢皿の上に水が出てくるぐらいが適量です。
    植え替えをしたあとは、木に多少のストレスがかかっていることもあり、すぐに根から水分を吸収できるようにはなりません。
    葉の乾燥を防ぐために、木全体に霧吹きで水をかけてあげるのもよいでしょう。

育てて楽しい、コーヒーの木 育て方の基本 よくある困ったQ&A

よくある困ったQ&A

Q.鉢ひとつに2-3本の木がはえています。このままでよいですか。
A.1本ずつに植え替えてあげましょう。
30cm程度になっていれば、植え替えても問題ありません。
木同士の根が絡まっていることがあるので、わける時は丁寧に作業してあげてください。
植え替えの仕方はこちら
Q.下の方の葉が落ちてしまいます。
A.自然なことなので、特に問題ありません。
コーヒーの木は生長に伴い、下の方の葉が落ちていきます。
上の方に葉が茂っていて倒れてしまいそうなら、支柱を立てる・鉢ごと一回り大きな鉢に入れるなどするとよいでしょう。
Q.葉の色が薄く、厚みもありません。
A.肥料や日光は足りていますか?
葉の色が薄いのは肥料不足かもしれません。
市販の観葉植物用の液体肥料を適量あたえてみてください。
また、適度に日に当てることも大切なので、置き場所を見直してみてはいかがでしょうか。
Q.葉がしんなりとしてきたのでほとんど取ってしまいました。
A.葉はすべてとらず、残しておいた方がよいです。
元気がない原因は、根詰まり・水不足・水のやりすぎ・強風の当たる場所に置いていたなどの原因が考えられます。
葉をすべてとってしまうと、木に元気がなくなってしまいます。
もし先端に新芽が残っていたら、温室などの暖かいところにおいて様子を見てみてください。
Q.背が高くなり困っています。
A.木の先端部をカットしてみては?
縦に伸びていかないよう、木の先端部にある生長点を切り取ってみましょう。
その際、Y字に枝が出ている所のすぐ上で切るのがポイント。その後、Y字の枝の下から出てくる新芽は取ってしまって構いません。
切る位置は場合によりますが、高さが1mほどあれば、上から20cm程度が目安です。