UCC Sustainability ChallengeUCC サステナビリティチャレンジ

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2023.06.08

日本初!水素焙煎に関する特許出願
~水素焙煎コーヒーの取組みがスタートしています~

UCCグループはサステナビリティ目標の1つとして、「2040年までにカーボンニュートラルの実現」を目指しています。
その目標達成に向けて様々な取組みを行う中で、コーヒー豆の焙煎に必要となる熱源を従来の化石燃料から水素を燃料とする方法へ代替する水素焙煎に注力しています。
今回はこのUCCグループが推進する「水素焙煎コーヒー」に関して新たな取組みがなされたので、ご紹介いたします。

そもそも…カーボンニュートラルとは?

ここ数年で耳にすることが多くなったカーボンニュートラル。
近年、国内外で様々な気象災害が発生しておりますが、これらの原因は地球温暖化によるものが多くあると言われています。これ以上気候変動の影響を拡大させないために、温室効果ガスの排出を削減する必要があります。
カーボンニュートラルとは、この温室効果ガスのうち約9割を占める二酸化炭素(カーボン)の排出量と吸収量を均衡(ニュートラル)にさせることを意味します。カーボンニュートラルにすることで、二酸化炭素の排出量が実質ゼロとなるのです。

コーヒーは農作物であるため、気候変動の影響を大いに受けます。地球環境の未来を守るために、持続可能なコーヒー産業の実現に貢献するために、UCCグループは「2040年までにカーボンニュートラルの実現」という目標にチャレンジしています。

水素焙煎コーヒー推進に向けて実施した取組みを紹介

そのカーボンニュートラルな取組みの1つとしてUCCグループが取組んでいるのが「水素焙煎コーヒー」です。
水素を熱源にコーヒーを焙煎することにより、焙煎に必要な熱風を生み出す際の燃焼由来のCO₂発生がゼロとなります。
今回はこの水素焙煎コーヒーに関して実施した3つの取組みについてご紹介いたします。

日本初!水素焙煎に関する発明について特許出願

UCCグループは、現在実用化に向けて開発に取組んでいる水素焙煎に関する発明において、協力企業の(株)ヒートエナジーテックと共同で特許出願いたしました。
コーヒー焙煎の熱源には一般的に天然ガスが使用されますが、UCCは水素を熱源とする焙煎機・システムの開発を行うことでCO₂の排出を抑制します。
水素焙煎は従来のガス焙煎に比べ取り扱いの難しさが課題のひとつですが、今回UCCの検証が進展し、特許出願に至りました。

<特許の主な内容・特徴>
1)焙煎時のCO₂ゼロを実現
・水素を燃料とするバーナーを搭載。熱風発生時のCO₂排出ゼロを実現。
2)都市ガスや液化石油ガス(LPG)と水素を混合して使用可能
・従来熱源(都市ガスやLPG)と水素を任意の混合比率で使用できる。
3)従来熱源と同等の味覚の再現性
・水素焙煎コーヒーでも、従来熱源を使用したコーヒーのような美味しい味わいに。

特許出願が進行したことを受け、年内には販路を限定したテスト製造や販売をスタートする予定です。いち早く皆さまへ最新の情報をお届けできるよう水素焙煎推進の取組みを引き続き行ってまいります。

G7広島サミット国際メディアセンターにて水素焙煎コーヒーを提供

2023年5月に開催されたG7広島サミットにてUCCの水素焙煎コーヒーを提供いたしました。
5月18日~5月22日までの期間、広島県立総合体育館に設置された国際メディアセンター(IMC)にて、広報展示、飲食ブース等が用意され、G7サミットを取材する世界各国の報道関係者が利用しました。

会場内の広報展示ではサミットのコンセプトである「平和」「持続可能性」及び「次世代」といったキーワードに沿った展示がなされ、そのうち「水素」に関連する展示コーナーにおいて、UCCの水素焙煎コーヒーについて試飲やパネル展示を通じて紹介いただきました。

試飲された皆さまからは、「とてもおいしい」「事前に話を聞いていないと、水素で焙煎しているとは分からないと思う」「持ち帰って家でも飲みたい」などのお声をいただきました。
政府広報展示関係者の方からも「日本の技術力の高さ、水素活用の成功事例を世界へ広くアピールすることができた」といったコメントをいただきました。

世界各国からの多くの方が集う会場で、現在開発に向けて取組んでいる水素焙煎コーヒーを紹介・提供できたということは、UCCグループにとっても非常に大きな意義があったと考えております。

レクサス有明オープニングイベントにて水素焙煎コーヒーを提供

UCCホールディングスと、トヨタモビリティ東京は、脱炭素社会の実現という共通の目標に向けて、業界を超えたコラボレーションをスタートしました。
その第1弾として、5月13日にオープンした「トヨタモビリティ東京 有明店・レクサス有明」のオープニングイベントにて、 UCCの水素焙煎コーヒーをご来場者へ提供いたしました。

水素焙煎コーヒーを体験されたお客さまからは、「コーヒーの苦みは苦手だが、水素焙煎コーヒーはクリアで飲みやすくおいしかった」「飲むことでSDGsに貢献できるのであれば、多少高くても購入するようにしたい」などといったお声をいただくことができました。

水素焙煎コーヒーの提供シーンに関しては、今後ますます拡大していくと予定しております。

UCCグループはこれからも「2040年までにカーボンニュートラルの実現」の目標達成に向けて、水素焙煎コーヒー開発への挑戦と前進に取組んでまいります。

関連URL

▶▷ ニュースリリース:日本初!水素焙煎に関する発明について特許出願
▶▷ ニュースリリース:G7広島サミット国際メディアセンターにて水素焙煎コーヒーを提供
▶▷ プレスルーム:脱炭素社会実現に向けて、トヨタモビリティ東京とUCCが協働スタート!
▶▷ UCCサステナビリティ公式HP「2040年までにカーボンニュートラルの実現」
▶▷ UCC水素焙煎コーヒーPDFチラシ


※「UCCサステナビリティチャレンジ」は、UCCグループのサステナビリティビジョン「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」に基づく目標の達成のため、グループ全体で日々取り組んでいるさまざまなサステナブルアクションをご紹介するコンテンツです。

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