おいしいコーヒーの淹れ方

手網を使って焙煎に挑戦!

炒りたてのコーヒーを飲みたい方には、自分の手でコーヒーを焙煎するのがおすすめ。
ご家庭やアウトドアで簡単にできる手網を使った焙煎方法をご紹介します。

必要な材料、器具

コーヒーの生豆
100~150g程度。
小粒で揃っているものや、肉薄な種類のほうが焙煎しやすい。

焙煎用の手網
銀杏や大豆を炒るもので可

ドライヤー
焙煎後の豆を急冷させる。うちわでも可。

軍手
焙煎中は熱くなるため使用。

ガスコンロ

ザル

手網を使った焙煎の手順

❶ 生豆を手網に入れる
手網に生豆を入れます。
手網から豆が飛び出さないよう、ふたの左右をクリップなどを使ってしっかりととめます。

❷ 火にかける
中火で高さ10〜15センチくらいのところで、水平に保ちながら網をしっかり振ります。
焼きムラができないように、手首を使ってリズミカルに揺すり続けます。
3分ほどすると水分が抜け、少し色づいてきます。そのまま炒り続けると、薄皮が取れて薄茶色に変化してきます。

❸ 1爆ぜ(ハゼ)
さらに10分くらい炒り続けると、パチパチとはじける「爆ぜ(ハゼ)」の音が聞こえてきます。
「1爆ぜ(ハゼ)」が終わった時が「中炒り」くらいになります。

❹ 2爆ぜ(ハゼ)
焙煎開始から15分くらい経つと、再び「チリチリ」という音がしてきます。
これが「2爆ぜ(ハゼ)」で、豆が十分に膨らんできた証拠です。
ここまで炒ると、煙が出てコーヒーらしい香ばしい香りがし、「中深炒り」程度になっています。
ここからは焙煎の進行も早いので、好みの炒り加減を見極めて火から下ろしてください。

❺ 焙煎後は素早く冷ます
火から下ろしたら網にあげます。
豆にこもっている熱でも焙煎が進んでしまうので、うちわやドライヤーの冷風などで急冷します。
粗熱が取れたら、そのまま置いて完全に冷ましてできあがり。

焙煎するときのポイント3つ

1. 爆ぜ(ハゼ)とは 焙煎によって豆の内部が熱膨張することで、内部が割れて「パチッ」という「爆ぜ(ハゼ)」音が聞こえます。
焙煎時間によるハゼの目安は下図(焙煎の時間と温度変化の関係)のようになります。
2. 薄皮に気をつける 焙煎中には豆からはがれた薄皮(チャフ)が舞うので、ご自宅のキッチンで焙煎する場合は気をつけてください。
カセットコンロをお持ちの方は、屋外(風のない日に)で焙煎するのも良いでしょう。
3. 焙煎後の抽出について 焙煎したてのコーヒー豆はガスを含んでいるため、焙煎後すぐに淹れるとお湯とコーヒーがなじみにくく、あっさりした味わいに抽出されることもあります。
お好みにもよりますが2日くらい置き、少しガスが出てから淹れても良いでしょう。
焙煎の時間と温度変化の関係