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ブレンドする

コーヒーの味わいに
無限の可能性を与える「ブレンド」。
数種類のコーヒー豆を配合することで、
ストレートにはない新しい風味を
作り出すことができます。

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初心者

〈 ブレンドとは 〉

味や香りの世界でよく耳にする
「ブレンド」という言葉。
コーヒー豆を配合するブレンドは、
どういった目的で行われるのでしょうか。


【ストレートとブレンド】

「ブラジル」や「コロンビア」など、単一の産地の名前がついているコーヒー豆を「ストレート」といい、産地ごとの特徴や個性を味わうことができます。それに対し、複数の産地のコーヒー豆を、割合を決めて配合したものを「ブレンド」といい、ストレートコーヒーだけでは出せない風味を作り出します。


【ブレンドの目的と役割】

好みの風味、新しい風味を作る

無限に広がる味わいの可能性が、ブレンドの大きな魅力です。ブレンドすることで、様々なコーヒー豆の持ち味を活かしながら、ストレートでは味わうことのできない新しい風味、好みにあった「おいしい」コーヒーを創造することができます。

品質や価格を維持・安定させる

コーヒーは農作物ですので、味のばらつきや価格の変動が起こります。調和のとれた味わいや品質を維持し、価格を安定させるのもブレンドの大きな役割です。


【産地名がつくブレンドの表記】

レギュラーコーヒーの場合「◯◯ブレンド」など、◯◯に産地名を表記するときは、その特定産地のコーヒー豆が30%以上ブレンドされていることが条件となっており、パッケージの裏面には右のように表示されます。この「ブルーマウンテンブレンド」という商品は、ジャマイカのブルーマウンテン産の豆が30%以上使われているということを示します。

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中級者

〈 代表的なブレンド例 〉

コーヒーの配合はどのように決めているのでしょう。
ここでは代表的なブレンド例をいくつかご紹介します。


【ブレンドの考え方】

ブレンドは、その組み合わせや配合によって数限りないパターンを作ることができます。しかし、ブレンドするコーヒー豆の数が多すぎてもバランスが崩れてしまうため、3種類、多くても5種類程度で構成するのが一般的です。

代表的なブレンド方法に次のような考え方があります。

  • ❶ ベースになる豆を決め、その豆を中心に他の豆で風味のバランスをとる方法。
  • ❷ 性質が全く違う豆を組み合わせて風味に幅をつける方法。
  • ❸ 性質の似た豆同士を組み合わせることで全体の味を整え、そこに個性的な風味の豆を加えてアクセントをつける方法。

何十種類もあるコーヒー豆の風味を飲み分け、記憶し、焙煎の段階でそれぞれのコーヒー豆の風味がどのように変化するかを理解していなければ、ブレンドを考えることはできません。つまりブレンドは、コーヒーに精通したプロのなせる技と言えるわけです。


【代表的なブレンド例】

酸味や苦味といった風味の特徴ごとに、代表的な配合をご紹介します。次項では実際にブレンドに挑戦してみましょう。

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酸味のある配合 コロンビア ブラジル モカ グァテマラ
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苦味のある配合 コロンビア ブラジル キリマンジァロ ロブスタ
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コクのある配合 コロンビア ブラジル マンデリン グァテマラ
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ポピュラーな配合 コロンビア ブラジル モカ ロブスタ
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上級者

〈 マイブレンドに挑戦する 〉

数種類の異なるコーヒー豆を揃え、
自分好みの味と香りに仕上げる、
マイブレンドに挑戦しましょう。


【コーヒー豆を揃える】

まずはブレンドに使うコーヒー豆を揃えましょう。ブラジル、コロンビア、マンデリン、モカ、キリマンジァロなど、どんな豆でも構いません。3~5種類程度、異なるコーヒー豆を揃えます。同じコーヒー豆の焙煎度が違うものを用意しても結構です。


【人形のイメージで考えるブレンドの基本】

ブレンドは「個性」を強調するか、「コク」を強調するか、または「全体のバランス」を強調するかによって、完成イメージが変わります。ここでは、ブレンドの設計をイメージしやすくするために、個性を出す部分を「頭」、コクの強さを「胴体」、後味を「足」と見立て、人形を作るイメージで豆選びを説明します。個性(顔)を強調すれば頭の大きい人形になり、後味(足)を強調すれば、人形は足長になるというふうに、自分の理想のイメージに合ったブレンドを作っていきましょう。

Step1:味わいの個性(顔)を決める

まずは、それぞれのストレートコーヒーが持つ味わいの特徴からおさらいして、好みのタイプを選びましょう。ベースにする豆の配合率は3割以上とし、その個性を特に際立たせたい場合は、5割程度配合するようにしましょう。

● ブラジル(浅炒り)

アーモンド、ナッツ系やトースト、麦芽のような香ばしさが特徴。ブレンドのベースには最適。

● モカ(浅炒り)

紅茶やグリーンアップルを髣髴(ほうふつ)させる青い果実のイメージの明るく軽やかな風味。

●タンザニア(浅炒り)

グレープフルーツのような柑橘系のフルーティーで心地よい甘味を伴った酸味が特徴。

● コロンビア(浅炒り)

円熟したコクがあり、バターのような肉厚な舌触り。キャラメルやドライフルーツのような甘い香りも持ち合わせる。

● マンデリン(浅炒り)

豊かなコクを堪能できる。重厚感のあるビロードの舌触り。アプリコットや南国の果実味を伴う。

Step2:ボディ(胴体)の強さを決める

次は、コーヒーの持つコクや濃厚感を決めましょう。味の特徴はさほど強くなく、コーヒーらしさを備えた豆を使うとよいでしょう。今回は基本をおさえるために、コクに特徴がある豆とすっきり系の豆で違いを出してみます。

● コロンビア(浅炒り)

コクが強い

● タンザニア(浅炒り)

コクが弱い(すっきりとしている)

Step3:後味の余韻(足)を決める

コーヒーを飲んだあと、口の中にふわりと残る余韻が、長いか短いかを選びましょう。

● ブラジル(深炒り)

余韻が長い

● コロンビア(深炒り)

余韻が短い(キレがある)

Step4:コーヒー全体の味わいのバランスを確認する

たとえばベースを「モカ」にした場合、配合バランスによって次のような新しい味わいになります。STEP1で個性を、STEP2やSTEP3で、コク・濃厚さと余韻を調整するのがポイントです。設計パターンを変えて、いろいろ楽しんでみましょう。

● 軽やか系

モカの風味や特徴が主役となり、かつすっきりと、後味軽やかな味わい。

<個性>モカ浅5 <コク>タンザニア浅3 <後味>ブラジル深2

● バランス系

モカの風味や特徴が感じられ、コクが深まり、飲んだ後の余韻が長く感じられる。

<個性>モカ浅4 <コク>コロンビア浅3 <後味>ブラジル深3

● 重厚感系

モカの風味や特徴がほんのり感じられ、しっかりとしたコクとキレの良さが感じられる。

<個性>モカ浅3 <コク>コロンビア浅3 <後味>コロンビア深4