ポリフェノールといえば、赤ワインのアントシアニンや緑茶のカテキンが有名ですが、コーヒーにもポリフェノールが含まれており、その量も、赤ワインと同程度と言われています。
さらに、レギュラーコーヒーはインスタントコーヒーの約5倍のポリフェノール含有量があり、毎日習慣的にレギュラーコーヒーを摂取することによる効果に着目しています。
私たちの体内では、様々な代謝によって活性酸素が発生します。活性酸素はがんの一因や生活習慣病の引き金になると言われています。コーヒーポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生と働きを抑制してくれます。
コーヒー生豆にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸類という成分が5%~10%と、とりわけ多く含まれており、その種類は60種類以上にもなります。
ポリフェノールは、食事と一緒に摂取すると食後血糖値の上昇を抑える効果があるので、「食中のコーヒー」の効果にも着目しています。
炭水化物(スクロース)を与えたラットに、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を多く含む脱カフェインコーヒー生豆抽出物を投与する実験を行ったところ、スクロース投与の30分前、同時、5分後の3つの時間帯では、スクロースと同時投与した場合が最も効果が高くなるということが分かりました。したがって、食事やデザートと一緒にコーヒーを飲むのがおすすめです。
出典:Iwai K, et al, Study on the postprandial glucose responses to a chlorogenic acid-rich extract of decaffeinated green coffee beans in rats and healthy human subjects. Food Sci Tech Res. 18,849-860(2012)