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ハワイコナコーヒーの魅力

ハワイコナコーヒーとは、“ハワイ島の西側のコナ地区で栽培されるアラビカ種のコーヒー”のことです。現在ハワイ島以外にも、マウイ島、オアフ島、カウアイ島などでコーヒー栽培が行われていますが、コナ地区で生産されるコナコーヒーが最高品質とされ、世界的にも有名です。

火山灰の影響を受けているコナ地区は肥沃な土壌で、コーヒーの木に必要な栄養分がすべて蓄えられています。標高は250〜800m程度と他の生産地と比べて決して高くはありませんが、火山性の土壌、昼と夜の寒暖差など、コーヒー栽培には理想的な条件が揃っています。

ハワイコナコーヒーの生豆は、蝋みがかった独特の青緑色をしています。粒の大きさ、欠点豆が含まれる割合によって格付けされます。品質の高いものから「エクストラ ファンシー」「ファンシー」「No.1」「セレクト」「プライム」に等級分けされます。またこの「プライム」までが“ハワイコナコーヒー”として使用されることを許されます。(「プライム」より下の等級の生豆は、コナ地区で生産されていても“ハワイアンコーヒー”と呼ばれて区別されます)

ハワイコナコーヒーは、柔らかな酸味と滑らかな口当たりを味わうことのできる高品質コーヒーとして人気がありますが、生産量が少なく、 1,000〜1,500トン程度。希少価値が高いためジャマイカのブルーマウンテンコーヒーと並んで高価な豆としても知られています。