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品質管理のもと、出荷へ

独自管理体制で品質管理

コーヒーが消費国へ輸出される時には、生豆(なままめ)の状態にまで加工されています。コーヒーチェリーの状態から生豆にすることを精製と言い、各生産地によって方法が異なりますが、ハワイコナでは水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる方法で精製します。コーヒーチェリーから果肉を除去し、パーチメントと呼ばれる殻付きのコーヒーに仕上げ、乾燥したパーチメントコーヒーを脱穀して生豆にします。その後、等級ごとに麻袋に詰められます。

通常、各農園・農家で収穫されたコーヒーチェリーは、精製業者に出荷する際にひとまとめに集荷されるため、混在して生産農園も不明になってしまいます。UCCハワイコナコーヒー・エステートで収穫されたコーヒーチェリーは、集荷業者を介さずに独自管理をして持ち込み、さらに他の農園のものと別に精製されるため、純粋なUCCハワイコナコーヒー・エステートの生豆として仕上がります。

コーヒーの身上書

等級分けされた生豆は、今度はハワイ州農務局で厳しく品質チェックされます。格付けされた通りの等級かどうかを品質検査官が調べ、合格したコーヒー豆に対してのみ、詰められた麻袋ごとに、生産農園・等級・コード番号などが記された「品質証明書」が発行されます。麻袋には品質証明書と同じコード番号入りマークが記されたラベルが付けられており、輸出後もラベルと品質証明書を照合することで、生産履歴をさかのぼることが出来るというわけです。