
UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/49億6千万円、社長/上島豪太)は、フランス共和国レユニオン海外県と共同で研究開発に取り組んできた幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の3年目の収穫に成功し、オリジナルメジャースプーン付プレミアムパッケージにて3,000セット完全予約制販売で4月20日(月)から予約受付を開始します。
UCCは「カップから農園まで」コーヒーに関する全ての事業を自社で展開し、ジャマイカ、ハワイ、インドネシアの世界3ヶ所に直営農園を擁し、苗木を育てることからコーヒーの品質を追求しています。また、その農園事業で培われた高度な技術を活かし、世界のコーヒー生産地にて高品質で希少価値が高いコーヒーの発掘、再生にも取り組んでいます。その農事調査活動の一つが、フランス・レユニオン島で1942年の輸出の記録を最後に途絶えた幻のコーヒー種『ブルボンポワントゥ』の再生です。
『ブルボンポワントゥ』とは、18世紀初頭にフランス・ブルボン島(現レユニオン島)で発見され、その類稀な香りの高さと甘味のある風味から文豪バルザックやルイ15世までも魅了したと言われるコーヒーですが、1942年にその生産は途絶え「幻のコーヒー」と言われてきました。
UCCは、この幻のコーヒー種の再生を目的に、レユニオン県庁や現地の研究機関と共同開発プロジェクトを組み、約8年に亘る調査・研究の結果、本格的な収穫に成功し、2007年に世界で初めて、日本にて市場最高価格で独占発売して以来、毎年、同年度に収穫されたコーヒーを一回限りの数量限定で発売しています。しかもその発売は、予約開始日に申込みが殺到するという大好評を博しました。また、昨年11月には、世界的に著名なアメリカの経済専門日刊紙である「ウォールストリートジャーナル」に自然で低カフェインかつ豊かな風味をもつコーヒーとして『ブルボンポワントゥ』が高く評価されました。
3年目となる今回の『ブルボンポワントゥ』は、レユニオン島にて過去の栽培データを分析し、今まで良質なコーヒーを安定的に生産してきた地域に絞り込み、作柄の品質向上に努めた結果、過去2年に比べ同コーヒーの輸出合格基準を上回る良質のコーヒーの増産を実現しました。そのため、UCCの日本での今年の独占販売については、例年の2,000セット限定から3,000セット限定に増え、年に一度の販売を待ち望んで下さっている『ブルボンポワントゥ』ファンの皆様のご期待に広くお応え致します。
更に、製品パッケージには、キャニスターとしてもお使いいただけるゴールドのプレミアム缶を採用し、適量(13g)が計量できるオリジナルメジャースプーン「ポワントゥスプーン」をセットにしたプレミアムパッケージに詰め、フランスとコーヒーの歴史を綴った小冊子「ブルボンポワントゥ2009」リーフレットとともに3,000セット限定で販売いたします。
※「ポワントゥ」はフランス語で「尖った」の意味
その名の通り、通常のコーヒー豆が丸みを帯びた形状をしているのに比べ、豆の先が尖った形状をしていることからこの名前がつけられました。
『ブルボンポワントゥ』製品概要
製品名 | ブルボンポワントゥ |
---|---|
製品特長 | 「ポワントゥ」はフランス語で「尖った」の意味。 その名の通り、通常のコーヒー豆が丸みを帯びた形状をしているのにくらべ、豆の先が尖った形状をしています。 甘味が強く非常に香りが高いのが特長です。 ブルボンポワントゥ固有の特質として、現在流通しているアラビカ種のコーヒー豆に比べて、 カフェインの含有量がほぼ半分の0.6%です。(日本食品分析センター調べ) |
製品内容 | (1)「ブルボンポワントゥ」(豆)100g/プレミアムパッケージ (2)「ブルボンポワントゥ2009」リーフレット (3)「ポワントゥスプーン」/(オリジナルメジャースプーン・13g) (※この3点を専用の手提げ袋とセットにして提供します) |
希望小売価格 | 7,350円/100g(税込) |
販売期間 | 2009年4月20日(月)から予約受付開始(限定3,000セット発売) |
購入方法 | 3,000セット限定完全予約販売((1)UCCオンラインショップ (2)UCC直営15店舗) (1)UCCオンラインショップ「いっぴん珈房」(http://www.ucc-ippin.jp/) ※4月20日(月)正午12:00より受付開始 (2)UCC直営15店舗(※下記販売店舗一覧参照)にて予約販売 UCCカフェメルカード 大丸札幌店 北海道札幌市中央区北五条西4-7 大丸札幌店B1F TEL 011-828-1225 タッスドール そごう千葉店 千葉県千葉市中央区新町1000番地 そごう千葉店B1F TEL 043-238-5348 UCCカフェメルカード フードメゾン高島屋店 千葉県流山市西初石6-185-2 フードメゾン高島屋店1F TEL 04-7156-5020 UCCカフェメルカード 高島屋新宿店 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 高島屋新宿店B1F TEL 03-5361-1365 UCCカフェメルカード 吉祥寺ロンロン店 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 吉祥寺ロンロン店 TEL 0422-23-7071 UCCカフェメルカード そごう川口店 埼玉県川口市栄町3-5-1 そごう川口店B1F TEL 048-254-9166 UCCカフェメルカード そごう横浜店 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店B2F TEL 045-465-2694 タッスドール そごう心斎橋店 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 そごう心斎橋本店B1F TEL 06-6244-5462 UCCカフェメルカード JR京都伊勢丹店 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901番地 JR京都伊勢丹B1F TEL 075-352-6256 UCCカフェメルカード 大丸神戸店 兵庫県神戸市中央区明石町40 大丸神戸店B1F TEL 078-333-4050 UCCカフェメルカード 福山天満屋店 広島県福山市元町1-1福山天満屋店B1F TEL 0849-28-4067 UCCカフェメルカード そごう広島店 広島県広島市中区基町6-27 そごう広島店B1F TEL 082-512-7821 UCCカフェメルカード いよてつ高島屋店 愛媛県松山市湊町5-1-1 いよてつ高島屋B1F TEL 089-948-2450 UCCカフェメルカード 博多大丸店 福岡県福岡市中央区天神1丁目 博多大丸西館B2F TEL 092-762-7361 UCCカフェメルカード 熊本鶴屋店 熊本県熊本市手取本町6-1 鶴屋百貨店B1F TEL 096-327-3732 |
お問合せ番号 | (0120)422-885<ブルボンポワントゥ専用ダイヤル> 平日10:00~17:00 |
参考資料
幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」
8世紀の初頭、ブルボン島(現レユニオン島)に持ち込まれたアラビカ種の中から発見された、貴重なブルボン種の突然変異体が『ブルボンポワントゥ』です。
当時のブルボン王朝(現フランス政府)がコーヒー栽培を奨励したことを受け、ブルボン島ではコーヒー栽培が急速に拡大しました。18世紀半ばにはコーヒー栽培はブルボン島の産業を支えるまでに成長し、最盛期には年間4,000トンの生産を記録したと言われています。
しかし、島を襲ったサイクロン、旱魃(かんばつ)などの被害を受け、19世紀に入るとしだいに島の産業の中心はコーヒーからさとうきび栽培へ移行していきました。そのため19世紀後半には商業生産がほぼ途絶え、1942年に僅か200kgのコーヒー生豆がマルセイユ向けに積み出されたという記録を最後にその存在を消して以降、ルイ15世も愛飲したと言われる『ブルボンポワントゥ』は伝説のコーヒー、幻のコーヒーとして愛飲家に語り伝えられることとなりました。
ブルボン・ポワントゥの栽培の歴史
1714年 | ルイ14世がブルボン島でのコーヒー開発をフランス東インド会社に命令。 |
---|---|
1715年 | エチオピアが起源であるコーヒー品種アラビカ種が、イエメンを経由してブルボン島に紹介される。 そして、そこでブルボン種の突然変異体として「ブルボン・ポワントゥ」が発見された。 生産量の推移 1727年:50トン、1732年:400トン、1734年:500トン、1744年:3,500トンまで増加 |
1771年 | 初めてポワントゥに関する記述が現れる『種は長めで、香りもエキスも豊かである。 先端はかなり尖っており、ブルボン・ポワントゥの名にふさわしい』 (※サンルー地域を縦断したAUGUSTE BILLIARDの記述) |
1800年 | 生産量が4,000トンに、ピークを迎える。 |
1806年 | サイクロンの大被害で3分の2のコーヒー樹を失う。 生産量の推移 1815年:1,305トン、1820年:1,962トン、1826年:2,400トン |
1829年 | 再びサイクロンの被害で生産半減(その後も何度かサイクロンの被害を受け、コーヒー栽培は衰退の一途を辿る) 生産量の推移 1855年:265トン |
1942年 | フランスのマルセイユに向けて200kgのポワントゥが積み出されたという記録が、事実上最後の記録となる。 |
ブルボンポワントゥ再生プロジェクト
UCCは、1999年に幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生に向けた現地調査に着手し、レユニオン県庁と協力し島内で発見した約30本の原木から培養(種の再生)を進めることになりました。
この取り組みは、その後フランス国立農業研究開発国際協力センター(CIRAD)、フランス国立研究開発センター(IRD)との共同プロジェクトに発展し、現地では、現在50軒の農家が「ブルボンコーヒー生産者組合」に加入して再生に取り組んでいます。
着手から8年を経た2006年末から2007年1月にかけて『ブルボンポワントゥ』の本格的な再生が実現し、2009年、3度目の収穫を迎えることとなりました。
UCC ブルボンポワントゥ再生プロジェクトのあゆみ
1999年 | 様々な文献を元に、幻のコーヒーブルボン・ポワントゥを再生するため、レユニオン島を訪問。 しかし限られた時間での調査は難航を極め、結局見つからず。 調査をサポートしたレユニオン島の獣医アレン・ゴティエ氏にそのあとの調査を託す。 帰国後、ゴティエ氏から30本ほど原木らしきものを発見したとの連絡がある。 |
---|---|
2001年 | レユニオン県庁農政局がコーヒー産業再開の可能性を調査するためジャマイカのUCCブルーマウンテンコーヒー直営農園を訪問。 レユニオン県庁がコーヒーの再開発を決議。 |
2002年 | フランス本国がブルボンコーヒー再開発プロジェクトに開発援助を決定。 フランス国立農業研究開発協力センター(CIRAD)、フランス国立研究開発センター(IRD)が技術的、科学的サポートを開始。 共同プロジェクトに発展。 試験農家に興味のある農家を募り、育種の実験を開始。ブルボンコーヒー生産者組合を設置。 |
2007年 | 再生プロジェクト開始後、初めての出荷。それをすべてUCCが購入し、製品化へ。 |
2008年 | 2回目の収穫に成功し、初回同様、UCCが2,000セット日本市場にて販売。 |
2009年 | 3回目の収穫に成功し、UCCが3,000セット日本市場にて販売。 |
レユニオン島について
マダガスカル島の東方約800kmのインド洋上に位置するレユニオン島はフランス共和国の海外県で、面積2,512平方キロメートル、人口約76万人です。県都はサン・ドゥニで、主要産物はサトウキビ、ラム酒等。観光産業も有望視され、リゾート開発も着手しています。
レユニオン島の歴史について
16世紀初頭、ポルトガルのインド植民地総督、ベドロ・デ・マスカレニャスが当時無人のこの島を発見し、その後、17世紀半ばにフランスが領有権を主張。1642年にはこの島をブルボンと命名して最初の植民地を建設。1793年レユニオンと改称。1946年にフランスの海外県となり、1974年に行政権が与えられました。
