
UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/49億6千万円、社長/上島豪太)は、安全で信頼性が高いコーヒーを認定する世界的な認証プログラム「Good Inside(グッドインサイド)」の加工・流通過程管理認証を全7工場で取得完了し、同認証の第1弾製品として、家庭用レギュラーコーヒー製品『UCC 香り炒り豆期間限定豆 グァテマラ 認証コーヒー AP180g』を6月1日から全国で発売します。
UCCは、食の安心・安全並びに環境保護に対する消費者意識の高まりに対応し、全7工場で品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証取得を完了するとともに、主要工場で食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」、環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」、「HACCP」※1、「有機JAS」※2の認証を取得するなど、生産拠点における食品衛生並びに品質管理体制の整備に取り組んでまいりました。
あわせて、「カップから農園まで」一貫したコーヒー事業を通じて、世界の多様なサスティナブルコーヒー(環境・生産者に配慮し、将来も持続可能な農業で生産されたコーヒー)の日本市場における普及・啓蒙に取り組み、おいしいコーヒーを育む健全な地球環境の保全に貢献してきました。
このたび、UCCは、自社で擁する厳格な品質管理体制をもとに世界的なコーヒー認証プログラム「Good Inside(グッドインサイド)」の加工・流通過程管理認証を今年2月18日までに全7工場で取得完了し、認証ロゴマークを付けたレギュラーコーヒー・インスタントコーヒー・缶コーヒー製品を販売することが認められました。その第1弾製品として、家庭用レギュラーコーヒー製品『UCC 香り炒り豆期間限定豆 グァテマラ 認証コーヒー AP180g』を6月1日から全国で発売します。
「Good Inside(グッドインサイド)」は、社会と環境に対して責任を持った農作物の生産・加工・流通のための管理基準を定めた世界的な認証プログラムです。コーヒー農園までリアルタイムにオンラインで生産履歴をたどることができるオンライントレーサビリティーシステムと健全な社会と環境に配慮した農園管理基準、独立第三者による定期的な農園監査を特徴とし、サスティナブルな農作物のサプライチェーンの実現を目指しています。
日本企業において、自社工場の全てで同認証を取得したのは、UCCが初めてのことであり、特に、コーヒー缶飲料工場(兵庫飲料工場/兵庫県たつの市)での同認証取得についてはUCCが世界初となります。
UCCは、今後も「カップから農園まで」一貫した品質保証体制の整備に努めるとともに、安全性や地球環境保全に配慮したサスティナブルコーヒーの取り組みをさらに進めてまいります。
※1 HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)
食品を製造する際に、原料入荷から製造・出荷までの全ての工程上の危害を起こす要因(HA)を分析。その危害を防止するための重要管理点(CCP)を継続的に監視・記録し、異常が認められたらすぐに対策を取り解決することで安全を確保する管理手法。
※2 有機栽培コーヒー 有機JAS規格
JAS法に基づいて認定された農場(禁止されている農薬や化学合成肥料を、種まきの時点からさかのぼり3年以上使用していない農場)で栽培されたコーヒーをいう。この有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された製品のみが有機JASマークを付すことができる。
『UCC 香り炒り豆期間限定豆 グァテマラ 認証コーヒー AP180g』製品概要
製品特長 | 農園管理、労働者保護、トレーサビリティー等の条件を満たした「Good Inside(グッドインサイド)」認証の中米グァテマラの高品質コーヒー。 加工・流通管理の条件を満たして同認証を取得したUCC北関東工場にて製造。 ほのかな甘い香りと深い味わい。 |
---|---|
ケース | 180g×24個 |
希望小売価格 | オープン価格 |
発売日 | 6月1日 |
販売地域 及び販売チャネル | 全国のスーパー、量販店などを中心としたチャネル |
販売期間 | 6月~8月期間限定(自然切替につき、在庫販売状況によって前後) |
参考資料
Good Inside(グッドインサイド)について
設立 | 1997年 グァテマラのコーヒー生産者とオランダのコーヒー焙煎業者アホールドコーヒーによって設立。マヤ語で「良いコーヒー」という意味の “Utz Kapeh(ウツ・カフェ)”と名づけた。(Good Insideの旧名称) |
---|---|
本部 | オランダ・アムステルダム |
活動内容 | 社会・環境に対し責任を持った生産・供給・調達のために、世界規模の認証を行っている。 農園においては、農園管理、労働者保護などに管理基準を設け、独立した第三者機関による定期的な農園の監査を実施している。その一方、加工・流通過程では、認証農園で生産されたコーヒーは、非認証コーヒーとは区別して輸入され、工場の生豆受入から製品出荷に至るまで区別して管理される。生産したコーヒー農園までリアルタイムにオンラインで生産履歴をたどることができ、コーヒー市場では他に例を見ない透明性とトレーサビリティーシステムを実現し、安心できる食品を求める消費者の声にお応えできる認証。 |
認証対象範囲 | コーヒー、パーム油、ココア、茶など複数の農作物を取り扱う認証プログラムへと業務拡大中。 |
認証基準 | 経済的要件、社会的・文化的基準、環境的基準の3つのカテゴリーから成り立ち、化学肥料や農薬の管理、労働者の安全対策や住居・医療へのアクセスなどにまで及んで規定されている。また、加工・流通過程における管理にも規定があり、認証を受けた農作物はトレーサビリティーを実現している。 |
コーヒー認証規模 | 生産国20カ国、消費国24カ国、年間取引量 約77,498t(2008年実績) |
認証取得時期 | 2008年12月12日/北関東工場(埼玉県熊谷市) 2009年2月3日/兵庫工場、兵庫飲料工場(兵庫県たつの市) 2009年2月18日/富士工場(静岡県富士市)、名古屋工場(愛知県海部郡)、大阪工場(大阪府高槻市)、六甲アイランド工場(兵庫県神戸市) |