UCCグループは、調達に関する新たな方針を下記のとおり制定し、
2021年1月より運用を開始しています。
この原則は、私たちの調達に関する
姿勢を示したものです。
私たちの事業が長期的・持続的に
発展していくためには、
法令遵守はもとより、
社会が求める倫理的な責任を果たしていくことが
必要との思いが込められたものです。
UCCグループは、1933年の創業以来、「いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい」という創業精神を受け継ぎ、コーヒーに関する全ての事業を自社で手掛けてきました。また、2021年秋に全てのステークホルダーから支持・共感を得て持続的に成長していくため、改めて私たちの存在意義を見つめなおし、新しい私たちの存在意義(パーパス)を定めました。
私たちは、私たちの事業が長期的・持続的に発展していくためには、製品やサービスが優れたものであるだけでなく、法令遵守はもとより、社会が求める倫理的な責任を果たしていくことが必要であると考えています。 今回、私たちは、「UCCグループの責任ある調達原則」を定めました。 この原則は、UCCグループの調達に関する姿勢を明らかにするだけでなく、別に定める「UCCグループ サプライヤー行動規範」におけるパートナーとの関係の礎となります。この姿勢に基づく様々な活動は、関連する国際基準や国際機関のガイドラインと宣言を支持し、国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献すると考えています。
私たちは、国連人権宣言、労働における基本的原則及び権利に関する国際労働機関(ILO)宣言、およびOECD多国籍企業行動指針に記載されている原則を含み、人権を尊重する必要性を強く認識しています。
人権を尊重する当社の取り組みは、「UCCグループ社員の行動規範(*)」とサプライヤーに期待することを定めた「UCCグループ サプライヤー行動規範」に記載されています。
なお、UCCグループの原材料は世界中の多くの国から調達しています。これらの調達活動において、問題が特定された場合には、適切で効果的な救済策を講じるよう努めます。
私たちは誠実に事業活動を行うことにより、ステークホルダ—や、より広い社会との信頼を維持するよう努めます。また、法令を遵守することに加えて、私たちは、全ての事業活動において、公正で包括的なパートナーとして活動することを目指しています。
贈収賄や汚職は、いかなる形でも容認せず、不適切な贈答品や接待を、受けたり与えたりすることはありません。
また、個人情報および機密情報の保護と適切な利用に努め、情報保護、機密性、所有権、開示に関する法令、規定および契約を遵守します。
私たちはこれまでに、サプライヤーとの長期的な信頼関係を構築することで実現してきた成果を誇りに思っており、協力的かつ公正なアプローチを継続していきます。これには、調達に関わる私たちの戦略と要求に沿った、競争慣行の尊重、交渉の透明性、公平な機会の提供も含まれます。
優れた製品とサービスをお届けするには、品質と安全性への一貫したアプローチが事業全体を通じて行われることが必要です。
調達する原材料、商品、サービスから、研究開発、製造、流通、販売まで、バリューチェーン全体で品質の確保と向上を目指し、販売可能な最終製品の品質と安全性を確保します。
事業所の社員、訪問者、サプライヤーの安全も重要な優先事項であり、私たちはグループのすべての事業において安全で健康的で衛生的な作業環境を提供することを約束します。
UCCグループは、私たちが関わるサプライチェーンにおける最も関連性の高い社会的、環境的、経済的課題に取り組むことを約束します。私たちは、ステークホルダーと協力して、地球環境と地域環境の持続可能性を向上させ、影響を受ける地域コミュニティの包括的な社会的パートナーになるよう努め、コーヒー産業の発展に向けて貢献し続けます。
UCCグループは、この「UCCグループの責任ある調達原則」を、調達活動および事業活動において実践します。また、調達部門に所属しない役員・社員に対しても、必要に応じて教育を継続していきます。
また、私たちは、サプライヤーの皆様とビジネスパートナーとして共に歩み続けるために、「UCCグループ サプライヤー行動規範」を理解し遵守されることを期待しています。コンプライアンスを超えて責任ある倫理的慣行を推進することが、双方の継続的改善と長期的かつ持続可能な関係性の構築を促進することに役立つと信じています。
以上