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品質管理のもと、出荷へ

100%UCCの生豆

生産地においては、コーヒーチェリーから種子を取り出し生豆(なままめ)と言われる状態にまで加工します。ジャマイカでは通常、水洗式(ウォッシュド)という方法で精製されます。収穫したコーヒーチェリーを水槽の中に浸し、良く熟して沈む実と、浮いてくる未熟な実に選別します。柔らかくなった果肉を除去した“パーチメントコーヒー”の状態で乾燥させて保存します。輸出する際に脱穀機でパーチメントの固い殻を取り除いて生豆になります。

UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステートで収穫されたコーヒーチェリーは、浮いた実を除いたのち、ブルーマウンテンコーヒーの精製工場に出荷されます。精製工場では、他の農園のコーヒーとは別に精製してもらっているため、純粋なUCC直営農園産の生豆に仕上がります。

目と舌で繰り返される厳しいチェック

精製工場でグレーディング(品質ごとに等級に分ける)され、ティスティング(味わって品質を確かめること)されると、JACRAに豆のサンプルが送られます。JACRAの厳しい品質チェックを通過した「ブルーマウンテンNo.1」「No.2」「No.3」といったコーヒーだけが、精製工場からUCCブルーマウンテンコーヒー直営農園のマーク入りの木製の樽に詰められて出荷されます。

また、UCC向けに輸出される全てのコーヒーは、船積み前に一度サンプル豆が日本のUCCへ送られて、コーヒー鑑定士(クラシフィカドール)の目と舌でその品質をチェックされます。その結果、合格したものだけが、船積みされて日本へ輸出されます。まだ終わりではありません。日本に届いた豆はもう一度コーヒー鑑定士によって、合格したサンプル豆と同じものかどうかを確かめられて、ようやく国内で流通するというわけです。