
UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/10億円、社長/上島豪太)はフランス共和国レユニオン海外県と共同で研究開発に取組んできた幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の4年目の収穫に成功し、4月16日(金)からプレミアムパッケージにて完全予約販売の受付(2000セット限定)を開始します。
UCCは「カップから農園まで」コーヒーに関する全ての事業を自社で展開し、直営農園では苗木を育てることからコーヒーの品質を追求しています。また、その農園事業で培われた高度な技術を活かし、世界のコーヒー生産地にて高品質で希少価値が高いコーヒーの発掘、再生にも取り組んでいます。その農事調査活動の一つが、フランス・レユニオン島で1942年の輸出の記録を最後に途絶えた幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生プロジェクトです。
『ブルボンポワントゥ』とは、18世紀にフランス・ブルボン島(現レユニオン島)で発見され、その類稀な香りの高さと甘味のある風味から文豪バルザックやルイ15世までも魅了したと言われるコーヒーです。しかし、1942年にその生産は途絶え「幻のコーヒー」と言われてきました。
UCCは、この幻のコーヒー種の再生を目的に、レユニオン県庁や現地の研究機関と共同再生プロジェクトを組み、7年に亘る調査・研究の結果、本格的な収穫に成功し、2007年に世界で初めて、日本市場で独占発売しました。それ以来、毎年、同年度に収穫されたコーヒーを一回限りの数量限定で発売し、予約開始日に申込みが殺到するという大好評を博してきました。
今年の製品は、パッケージに、キャニスターとしてもお使いいただける「ブルボンポワントゥ2010」のオリジナルゴールドプレミアム缶を採用しました。また、ブルボンポワントゥの歴史や特長について紹介する「ブルボンポワントゥ2010」ブランドブックとオリジナルポストカード2枚をアソートし、2,000セット限定で販売します。
更に発売4年目となる今回は、東京・六本木の「東京ミッドタウン」内アトリウムにおいて、ブルボンポワントゥ発売記念の期間限定カフェ「ブルボンポワントゥ・カフェ」を4月16日(金)、17日(土)の2日間、開店します。この期間限定カフェでは、UCCが誇るコーヒーのスペシャリスト「UCCコーヒーアドバイザー」が一杯ずつ丁寧にペーパードリップしたブルボンポワントゥコーヒーにフランスの焼き菓子とミニリーフレットをセットし、1,050円(税込)で600杯(2日間)限定で提供します。また会場内では、映像や展示プレゼンテーション、コーヒーセミナー等も実施し、『ブルボンポワントゥ』の世界観を多くのお客様に訴求します。
なお、このカフェメニューは、全国のUCCグループ直営のコーヒー挽売り専門店「UCCカフェメルカード」12店舗においても、4月30日から5月31日までの喫茶コーナーの期間限定メニューとして提供します。
UCCは、第4回目の『ブルボンポワントゥ』の限定販売を通じて、多くの日本のコーヒーファンのご期待にお応えし、新たな需要を創造してまいります。
※「ポワントゥ」はフランス語で「尖った」の意味
その名の通り、通常のコーヒー豆が丸みを帯びた形状をしているのに比べ、豆の先が尖った形状をしていることからこの名前がつけられました。
『ブルボンポワントゥ』製品概要
製品名 | UCC ブルボンポワントゥ |
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製品特長 | 「ポワントゥ」はフランス語で「尖った」の意味。その名の通り、通常のコーヒー豆が丸みを帯びた形状をしているのに比べ、豆の先が尖った形状をしています。甘味が強く非常に香りが高いのが特長です。ブルボンポワントゥ固有の特質として、現在流通しているアラビカ種のコーヒー豆に比べて、カフェインの含有量がほぼ半分の0.6%です。(日本食品分析センター調べ) |
製品内容 | (1)「ブルボンポワントゥ」(豆)100g/プレミアムパッケージ (2)「ブルボンポワントゥ2010」ブランドブック (3)産地証明書 (4)オリジナルポストカード (5)おいしいいれ方レシピ ※専用の手提げ袋とセットにして提供します |
希望小売価格 | 8,000円/100g(税込) |
販売期間 | 2010年4月16日(金)から予約受付開始 |
購入方法 | 2,000セット限定完全予約販売 (1)UCCオンラインショップ (2)UCC直営15店舗) |
カップ販売 | 今回ブルボンポワントゥを販売するUCC直営15店舗のうち喫茶コーナーを併設する12店舗(※下記参照)では、ブルボンポワントゥコーヒー(デミタスカップにて)をお菓子、ミニリーフレット付き、1,050円(税込)で4月30日より提供します。(5月末頃まで) (1)UCCオンラインショップ「いっぴん珈房」(http://www.ucc-ippin.jp/) 4月16日(金)正午12:00より受付開始 (2)UCC直営15店舗にて予約販売(※印の店舗は4月30日よりカップ販売実施店) UCCカフェメルカード 大丸札幌店 ※ (北海道札幌市中央区北五条西4-7 大丸札幌店B1F TEL 011-828-1225) タッスドール 千葉そごう店 ※ (千葉県千葉市中央区新町1000番地 そごう千葉店B1F TEL 043-238-5348) UCCカフェメルカード そごう柏店 ※ (千葉県柏市柏1-1-21 そごう柏店B1F TEL 04-7167-7350) UCCカフェメルカード フードメゾン高島屋店 ※ (千葉県流山市西初石6-185-2 フードメゾン高島屋店1F TEL 047-156-5020) UCCカフェメルカード 高島屋新宿店 ※ (東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 高島屋新宿店B1F TEL 03-5361-1365) UCCカフェメルカード そごう八王子店 ※ (東京都八王子市旭町1-1 そごう八王子店B1F TEL 042-626-1751) UCCカフェメルカード そごう川口店 ※ (埼玉県川口市栄町3-5-1 そごう川口店B1F TEL 048-254-9166) UCCカフェメルカード そごう横浜店 ※ (神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店B2F TEL 045-465-2694) UCCカフェメルカード JR京都伊勢丹店 ※ (京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901番地 JR京都伊勢丹B1F TEL 075-352-6256) UCCカフェメルカード 大丸神戸店 (兵庫県神戸市中央区明石町40 大丸神戸店B1F TEL 078-333-4050) UCCカフェメルカード 天満屋福山店 ※ (広島県福山市元町1-1 天満屋福山店B1F TEL 0849-28-4067) UCCカフェメルカード そごう広島店 ※ (広島県広島市中区基町6-27 そごう広島店B1F TEL 082-512-7821) UCCカフェメルカード いよてつ高島屋店 (愛媛県松山市湊町5-1-1 いよてつ高島屋B1F TEL 089-948-2450) UCCカフェメルカード 博多大丸店 (福岡県福岡市中央区天神1丁目 博多大丸西館B2F TEL 092-762-7361) UCCカフェメルカード 熊本鶴屋店 ※ (熊本県熊本市手取本町6-1 鶴屋百貨店B2F TEL 096-327-3732) |
お問合せ番号 | (0120)422-885 UCCブルボンポワントゥ専用ダイヤル 平日10:00~17:00 |
期間限定『ブルボンポワントゥ・カフェ』概要
場所 | 東京ミッドタウン「アトリウム(ガレリア内)」(港区六本木)東京都港区赤坂9-7-1 |
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日程 | 2010年 4月16日(金)13:30~19:00 4月17日(土)11:00~18:00 |
内容 | (1)ブルボンポワントゥをUCCのコーヒーアドバイザーがペーパードリップで提供 ブルボンポワントゥ・コーヒー(デミタスカップ)+フランス焼き菓子+ミニリーフレット 1,050円(税込) ※600杯限定 (2)ブルボンポワントゥの映像、展示によるプレゼンテーション (3)ブルボンポワントゥ・コーヒーセミナー(参加費無料) ブルボンポワントゥについて おいしいコーヒーのいれ方 4月17日(土)13:00~13:30、16:00~16:30 |
参考資料
幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」
18世紀、ブルボン島(現レユニオン島)に持ち込まれ、生産されていたブルボン種の中から発見された、突然変異体が『ブルボンポワントゥ』です。
当時のブルボン王朝(現フランス政府)がコーヒー栽培を奨励したことを受け、ブルボン島ではコーヒー栽培が急速に拡大しました。18世紀半ばにはコーヒー栽培はブルボン島の産業を支えるまでに成長したと言われています。
しかし、島を襲ったサイクロン、旱魃(かんばつ)などの被害を受け、19世紀に入るとしだいに島の産業の中心はコーヒーからさとうきび栽培へ移行していきました。そのため19世紀後半には商業生産がほぼ途絶え、1942年の輸出記録を最後にその存在を消して以降、ルイ15世も愛飲したと言われる『ブルボンポワントゥ』は伝説のコーヒー、幻のコーヒーとして愛飲家に語り伝えられることとなりました。
ブルボンポワントゥの栽培の歴史
1714年 | ルイ14世がブルボン島でのコーヒー開発をフランス東インド会社に命令。 |
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1715年 | エチオピアが起源であるコーヒー品種アラビカ種が、イエメンを経由してブルボン島に紹介される。 |
1771年 | ブルボン種の突然変異体として「ブルボンポワントゥ」が発見された。 『種は長めで、香りもエキスも豊かである。先端はかなり尖っており、ブルボンポワントゥの名にふさわしい』(※サンルー地域を縦断したAUGUSTE BILLIARDの記述)という記述が初めて現れる。 |
1800年 | 生産量がピークを迎える。 |
1806年 | サイクロンの大被害で3分の2のコーヒー樹を失う。 |
1829年 | 再びサイクロンの被害で生産半減。(その後も何度かサイクロンの被害を受け、コーヒー栽培は衰退の一途を辿る) |
1942年 | この年の輸出記録を最後に商業生産は途絶える。 |
ブルボンポワントゥ再生プロジェクト
UCCは、1999年に幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生に向けた現地調査に着手し、レユニオン県庁と協力し島内で発見した原木から種の再生を進めることになりました。この取り組みは、その後フランス国立農業研究開発国際協力センター(CIRAD)、フランス国立研究開発センター(IRD)との共同プロジェクトに発展し、現地では、現在約50軒の農家が生産者組合に加入して生産に取り組んでいます。
着手から7年を経た2006年末から2007年1月にかけて『ブルボンポワントゥ』の本格的な再生が実現し、2010年に4度目の販売を迎えることとなりました。
レユニオン島について
マダガスカル島の東方約800kmのインド洋上に位置するレユニオン島はフランス共和国の海外県で、面積2,512平方キロメートル、人口約76万人です。県都はサン・ドゥニで、主要産物はサトウキビ、ラム酒等。観光産業も有望視され、リゾート開発も着手しています。
レユニオン島の歴史について
16世紀初頭、ポルトガルのインド植民地総督、ベドロ・デ・マスカレニャスが当時無人のこの島を発見し、その後、17世紀半ばにフランスが領有権を主張。1642年にはこの島をブルボンと命名して最初の植民地を建設。1793年レユニオンと改称。1946年にフランスの海外県となり、1974年に行政権が与えられている。
