
UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/10億円、社長/上島豪太)は、フランス共和国レユニオン海外県との共同研究開発により再生を成し遂げた、幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』を、毎年、日本市場において数量限定で独占発売しています。そして今年も、10月1日(火)からプレミアムパッケージにて、年に一度の限定販売を開始します。
UCCは「カップから農園まで」一貫したコーヒー事業を展開し、直営農園では苗木を育てることからコーヒーの品質を追求しています。また、その農園事業で培われた高度な技術を活かし、世界のコーヒー生産地にて高品質で希少価値が高いコーヒーの発掘、再生にも取り組んでいます。その農事調査活動の一つが、フランス・レユニオン島で1942年の輸出の記録を最後に途絶えた幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生プロジェクトです。
『ブルボンポワントゥ』とは、18世紀フランス・ブルボン島(現レユニオン島)で発見され、その類稀な香りの高さと甘みのある風味から文豪バルザックやルイ15世までも魅了したと言われるコーヒーです。しかし、1942年にその生産は途絶え「幻のコーヒー」と言われてきました。UCCは、この幻のコーヒー種の再生を目的に、レユニオン県庁や現地の研究機関と共同再生プロジェクトを組み、7年に亘る調査・研究の結果、本格的な収穫に成功し、2007年に世界で初めて、日本市場で独占発売しました。それ以来、毎年、同年に収穫されたコーヒーを一回限りの数量限定で発売し、予約開始日に申込みが殺到するという大好評を博してきました。
今年の『ブルボンポワントゥ』のパッケージは、フランスの香りを感じさせるロココ調のデザインをあしらった陶器を使用し、テーマカラーには、レユニオン島に広がる草原をイメージした淡いグリーンを採用しています。
そして今年も昨年に引き続き、フランスの食文化の浸透を目的としたイベント「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」(9/23~10/6)に協賛し、更に、今年は、10月1日にリニューアルオープンする「UCCコーヒー博物館」内の喫茶室「コーヒーロード」にて、『ブルボンポワントゥ』を1日5杯限定でカフェメニューとしても提供します。
UCCは、『ブルボンポワントゥ』の販売を通じて、多くの日本のコーヒーファンのご期待にお応えし、新たな需要を創造してまいります。
『ブルボンポワントゥ』製品概要
製品名 | UCCブルボンポワントゥ |
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製品特徴 | 「ポワントゥ」はフランス語で「尖った」の意味。その名の通り、通常のコーヒー豆が丸みを帯びた形状をしているのに比べ、豆の先が尖った形状をしている。甘味が強く非常に香りが高いのが特長。 ブルボンポワントゥ固有の特質として、現在流通しているアラビカ種のコーヒー豆に比べて、カフェインの含有量がほぼ半分の0.6%。(日本食品分析センター調べ) |
製品内容 | (1)「ブルボンポワントゥ」(豆)100g/プレミアムパッケージ (2)「ブルボンポワントゥ 2013」ブランドブック (3)産地証明書 (4)おいしいいれ方レシピ |
希望小売価格 | 8,400円(税込) |
販売期間 | 2013年10月1日(火)から一般販売開始 |
販売店 | (1)UCCコーヒー豆通販サイト「ほの珈琲」 http://honocoffee.jp/ (2)UCC直営22店舗 コーヒー挽き売り専門店「UCCカフェメルカード」「カフェノバール」等 (3)UCCコーヒー博物館内 喫茶室「コーヒーロード」 ※「コーヒーロード」では、製品販売の他、カフェメニューとして『ブルボンポワントゥ』を1杯2,500円(税込)で提供します。(1日5杯限定) |
WEBサイト | 『ブルボンポワントゥ』公式サイト http://www.ucc.co.jp/bourbon/ |
お問い合わせ先 | 0120-42-2885 <UCCブルボンポワントゥ事務局>土日祝を除く午前10:00~午後5:00 |
参考資料
幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」
18世紀、ブルボン島(現レユニオン島)に持ち込まれ、生産されていたブルボン種の中から発見された、突然変異体が『ブルボンポワントゥ』です。
当時のブルボン王朝(現フランス政府)がコーヒー栽培を奨励したことを受け、ブルボン島ではコーヒー栽培が急速に拡大しました。18世紀半ばにはコーヒー栽培はブルボン島の産業を支えるまでに成長したと言われています。
しかし、島を襲ったサイクロン、旱魃(かんばつ)などの被害を受け、19世紀に入るとしだいに島の産業の中心はコーヒーからさとうきび栽培へ移行していきました。そのため19世紀後半には商業生産がほぼ途絶え、1942年の輸出記録を最後にその存在を消して以降、ルイ15世も愛飲したと言われる『ブルボンポワントゥ』は伝説のコーヒー、幻のコーヒーとして愛飲家に語り伝えられることとなりました。
ブルボンポワントゥの栽培の歴史
1714年 | ルイ14世がブルボン島でのコーヒー開発をフランス東インド会社に命令。 |
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1715年 | エチオピアが起源であるコーヒー品種アラビカ種が、イエメンを経由してブルボン島に紹介される。 |
1771年 | ブルボン種の突然変異体として「ブルボンポワントゥ」が発見された。 『種は長めで、香りもエキスも豊かである。先端はかなり尖っており、ブルボンポワントゥの名にふさわしい』(※サンルー地域を縦断したAUGUSTE BILLIARDの記述)という記述が初めて現れる。 |
1800年 | 生産量がピークを迎える。 |
1806年 | サイクロンの大被害で3分の2のコーヒー樹を失う。 |
1829年 | 再びサイクロンの被害で生産半減。(その後も何度かサイクロンの被害を受け、コーヒー栽培は衰退の一途を辿る) |
1942年 | この年の輸出記録を最後に商業生産は途絶える。 |
ブルボンポワントゥ再生プロジェクト
UCCは、1999年に幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生に向けた現地調査に着手し、レユニオン県庁と協力し島内で発見した原木から種の再生を進めることになりました。この取り組みは、その後フランス国立農業研究開発国際協力センター(CIRAD)、フランス国立研究開発センター(IRD)との共同プロジェクトに発展し、現地では、現在約60軒の農家が生産者組合に加入して生産に取り組んでいます。
着手から7年を経た2006年末から2007年1月にかけて『ブルボンポワントゥ』の本格的な再生が実現しました。
レユニオン島について
マダガスカル島の東方約800kmのインド洋上に位置するレユニオン島はフランス共和国の海外県で、面積2,512平方キロメートル、人口約76万人。県都はサン・ドゥニで、主要産物はさとうきび、ラム酒等。観光産業も有望視され、リゾート開発も着手している。
レユニオン島の歴史について
16世紀初頭、ポルトガルのインド植民地総督、ベドロ・デ・マスカレニャスが当時無人のこの島を発見し、その後、17世紀半ばにフランスが領有権を主張。1642年にはこの島をブルボンと命名して最初の植民地を建設。1793年レユニオンと改称。1946年にフランスの海外県となり、1974年に行政権が与えられている。

レユニオン特産品 産地保証マーク
レユニオンの特産品として、その品質や出所を保証し、革新かつ創造的な付加価値をもつ生産物であることを約束する証。コーヒーでは『ブルボンポワントゥ』が唯一認証を得ている。
県庁を議長とした地方食品品質委員会(CORPAQ)が公認。
