エチオピアEthiopia
アラビカ種の起源エチオピアでは、現金収入を得るために森の木々が伐採され、環境破壊が懸念されていました。このような環境下、経済的豊かさと自然環境の保護を両立するための作物が、森林の中で自然のままに育っているコーヒーでした。
JICA(国際協力機構)「ベレテ・ゲラ森林保全プロジェクト」は、森林で収穫できる宝石のようなコーヒーの本当の価値を引き出し、高付加価値製品として認知度を上げるため、品質の改善に取り組むプロジェクトです。
コーヒーの発祥の地とされるエチオピアには、多くの原生林があります。しかし木材で現金収入を得るために、森の木々が伐採され、環境破壊が懸念されたことから、2003年より、JICAが森林保全プロジェクトを進めていました。UCCがそのプロジェクトを通して出会ったのが、森林保護区であるベレテ・ゲラ地区の森に自生する、アラビカ種本来の味わいが残る香り豊かな野生のコーヒーです。
UCCはJICAの依頼を受け、2011年「エチオピア ベレテ・ゲラ森林保全プロジェクト」の調査員として初めて現地に入り、以来、森林を守りつつ、自生コーヒーで現金収入を得られるよう、コーヒー栽培の技術指導や、品質向上、モチベーションアップのための取り組み(品質コンテストの開催など)を行ってきました。
また、日本で初めてベレテ・ゲラ産コーヒーを製品化。現在も販売を続けています。
・JICAよりプロジェクトに専門家として招聘され、現地調査に参加。
・本格的にコーヒーの品質向上のための技術指導に参画。
・当初のエリアでのプロジェクトは終了。
※プロジェクトを実施したエリアでは、コーヒーは地元の産業として定着している。
さらなる付加価値向上でベレテ・ゲラ産コーヒーをブランド化出来る様、品質向上の取り組みを継続中。
・ベレテ・ゲラでのプロジェクトの成果が認められ、対象エリアの拡大が決定。ベレテ・ゲラ地区へのUCCの技術指導は現在も継続して実施中。
・ワラガ地区、エルバボール地区でも、同様の森林保全プロジェクト実施中。
森林にもともと自生していた希少性の高いコーヒーを収穫し、プレミアムをつけて販売できるようになれば、地元の方々は、森林伐採をすることなく、コーヒーから現金収入を得ることができます。
UCCは、そのための専門家の一員として技術指導を行ってきました。
現地での実現可能な取り組みにこだわり、生産者と協議・決定・実行のプロセスに立ち会い、一緒に進めることで、生産者は納得しながら、積極的にコーヒー生産に関わることができます。
そのため、プロジェクト終了後も、引き続き生産者は自分たちの力でベレテ・ゲラのコーヒー産業をさらに発展させるため、努力をされています。
UCCも、継続して技術指導を行い、ベレテ・ゲラ産コーヒーを製品化し、販売も行っています。
01
コーヒーチェリーが熟すのを待って収穫する(山間につき頻繁に行き来するのは困難。多くの果実が熟すタイミングで効率的に収穫する方法を指導)
02
熟度による分別(味覚が悪くなる原因の大部分が熟度の違ったコーヒーの混入であった)
03
安定的にしっかりとした乾燥工程を維持・継続するために、露除けなどを配置(乾燥が甘いと味覚に悪影響)
04
機械の自動選別に加え、最終的にはスタッフによる目視により、品質の悪い豆を更に取り除く
05
近代的な倉庫へ保管先を変更し、衛生面の強化を図ると共に、細かくロットと区画を分けて保管する。(プレミアムなコーヒーとして販売できる)
06
ピッカー(収穫する人たち)への教育(高品質なコーヒー栽培理論を学び、ベレテゲラの優位性を理解)
ベレテ・ゲラ産コーヒーは、レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒーです。
レインフォレスト・アライアンスは、人と自然にとってより良い未来を創るために活動する国際的な非営利団体です。
レインフォレスト・アライアンスマークは、生産者が森林を保護し、生活を向上させ、農場労働者の人権を推進し、気候危機を緩和し適応する、より持続可能な農法に従っていることを意味しています。
レインフォレスト・アライアンスに関する詳しい情報は www.rainforest-alliance.org/lang/ja をご覧ください。
※この製品はUCCグループのネット通販サイト「フーヅフリッジ」オンラインストアで販売中です。