高地の自然が育てた
希少な豆
インドネシアは1万以上の島々から成る群島国家だ。
そのうち約6,000島に人が暮らし、300以上の民族が共存しているという、まさしく「多様性の融合体」としての姿を映し出している。
多⺠族国家であるインドネシアは、⾷⽂化もバラエティに富んでいる。 様々なスパイスの⽣産国であり、スパイスを調合した味わい深い料理が⽇常に根付いている。
串焼きのサテ、ココナツミルク入りのスープカレーの一種であるグレイ、酸味が効いた野菜スープのサユール・アサムなど、個性のある料理が楽しめる。 そしてインドネシアの家庭料理に欠かせないのがサンバルという唐辛子を使用した調味料だ。 料理に添えたり調味料として使用したり、地方や家庭によっていろいろなサンバルがあるそうだ。
インドネシアでは、ロブスタ種とアラビカ種の両方を栽培している。
その中でもマンデリンは、インドネシア・スマトラ島北部の限られたエリアで栽培されたアラビカ種のコーヒーである。
スマトラ島は多種多様な動植物が生息している自然豊かな環境である。 北部にはカルデラ湖であるトバ湖があり、火山性の肥沃な土壌と高地特有の気候に恵まれており、これがマンデリンの味わいの源となっている。
マンデリンの栽培は、今もほとんどが手作業で行われており、生産量は国内全体から見るとごくわずか。 希少なコーヒーなのだ。
マンデリンはコーヒー豆の処理方法に特長がある。 「スマトラ式」と呼ばれ、コーヒー豆の乾燥を2回に分けて行う独自の方法だ。 雨が多いこの地域ならではの工夫であり、これがマンデリン特有のしっかりとした苦みやコク、ハーブやシナモンのような風味を生み出している。
マンデリンはまさに、スマトラ島の地形、気候がもたらした特別なコーヒーと言えよう。
口に含めば、飲み手を異国へ誘うかのような独特な香りと味を楽しめる、そんな一杯なのだ。
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マンデリン ブレンド
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