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2025.06.05
UCCグループが、台湾に合弁会社を設立し、レギュラーコーヒーの製造を開始して約40年。UCC台湾は、現在家庭用だけではなく、工業用まで製造を展開するなど、UCCグループのアジア・パシフィックエリア事業の売上の半分強を担う存在になるまで大きく成長しました。
そんなUCC台湾は、ユニークで高品質な阿里山コーヒーの提供実現および安定調達を目的に、阿里山でも有名なコーヒー農園である「YUYUPAS(ユーユーパス)農園」と提携しました。今年で40周年を迎えるUCC台湾にとって、阿里山農園契約の発表は重要なものであり、大きな節目となります。今回はその阿里山の「YUYUPAS(ユーユーパス)農園」や契約締結の発表会についてご紹介したいと思います。
YUYUPAS農園は2009年に設立され、台湾中部 嘉義県樂野村の標高1,200~1,300メートルに位置しています。
コーヒー豆栽培に適した日照が少なく霧が立ち込める気候、豊かな土壌と山の湧き水などに恵まれた環境を有しています。希少な阿里山のコーヒー豆は、栽培から収穫まですべて手作業で行われており、丁寧な管理で品質が安定しています。自然栽培、有機肥料の使用、天然水による処理など、環境への負荷を最小限に抑えていることも特徴です。
また、2022年にRA認証を取得した台湾初で唯一のコーヒー農園でもあり、今後5年間で16~40トンのRA生豆調達を見込んでいます。
さらに、現地の農家の多くは先住民族のツォウ族(鄒族)の若者たちであり、コーヒー豆の栽培を通じて、彼らに雇用の機会を生み出しています。
このようにYUYUPAS農園は環境にも社会にも配慮した活動を続けています。
(写真は2025年4月17日、現地にて契約農園の看板設置イベントを実施した様子)
2025年4月16日、UCC台湾の40周年を記念した取組みの1つとして、UCC台湾の旗艦店「COFFEE LOVER's PLANET」にて阿里山農園契約の発表を行いました。発表会には新聞・ウェブ・テレビ媒体など各種メディアもお越しくださり、終了後大きく報道していただきました。
発表会では、YUYUPAS農園とのコラボレーションで開発したシグネチャーエディションブレンドをゲストやメディアの皆さまにご提供し、お楽しみいただきました。
このシグネチャーエディションブレンドは、発表会終了後も期間限定で「COFFEE LOVER's PLANET」にて提供しています。
阿里山はジャマイカのブルーマウンテンと非常に似た地理的条件を持っており、標高が高く、温度差が大きく、日照と霧が豊富です。この地域で育つコーヒーは、良質な土壌と水によって栄養を与えられ、生豆の密度が高く、糖分が豊富で、風味の層が豊かです。そのため、国際的にも極上のコーヒー産地として高く評価されています。
阿里山コーヒーは、バランスの取れた酸味と苦味で、摘みたての柑橘類のような、爽やかでみずみずしい酸味、ウーロン茶のまろやかな甘み、チョコレートの深い香りが特徴です。生産量が非常に少ないため、貴重な阿里山コーヒー製品は地元の方だけではなく、海外の方へのお土産としても最適です。
UCCグループは、YUYUPAS農園との契約締結を契機に今後も高品質な阿里山コーヒーの認知拡大に向けて積極的に尽力してまいります。
今後さらなる製品開発や販路拡大を目指していきますので、どうぞご期待ください。