UCC Sustainability ChallengeUCC サステナビリティチャレンジ

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2026.02.05

ベトナム品質コンテスト参加農家に向けて、品質改善とサステナブルなコーヒー栽培促進のためのセミナーを実施!

2001年、コーヒー相場が過去最低の価格まで下落した「コーヒークライシス」をきっかけに始まったUCCの品質コンテスト。現在も複数の国で実施され、コーヒーの品質向上・農家の知識向上に繋がっています。コンテストは開催地によっては、地域のお祭りのようなイベントにもなっており、いまでは地域振興という意味合いも大きくなっています。

コンテストは2021年の開催20周年を機に「サステナビリティ視点」も評価に加わりました。しかし知識の不十分さなどから、特にサステナビリティ項目の重要性や点数の上げ方が分からない農家も多いのが現状です。
そこで、今回は4月に品質コンテストが開催される予定であるベトナムにおいて、事前にコンテスト参加農家に対し、サステナビリティ評価項目の理解を深めるためにセミナーを実施しました。

サステナビリティ評価項目とは?

サステナビリティ評価とは、コンテストのファイナリストに対し20のサステナビリティ評価項目(例えば、労働者の人権配慮、排水・土壌の管理、適切な農薬の管理・使用などといった項目)を設け、しっかりと遵守できているか確認しています。サステナビリティ評価項目を達成しているかどうかは、第2者機関の農技師が実際に現地農園を回り、お話を聞きながらチェックをしています。
評価点数としては、100点満点中、カップテスト(味覚・品質)が80点、サステナビリティ項目が20点です。サステナビリティ項目も全体の2割の点数があてられるほど、サステナビリティ観点は生産においても重要視されています。

品質の改善とサステナビリティ普及のためのセミナー

1月15日、品質コンテスト共催会社であるLaViet社の本社兼ロースタリーカフェ(ダラット中心部)に、品質コンテスト参加予定の農家を招いてセミナーを実施しました。

内容1:豆の良し悪しの飲み比べ
目 的:好まれない味や原因を味覚を通じて把握し、農家-消費者双方のリスク回避に繋げる
内容2:農薬の適切な使用と管理方法
目 的:サステナビリティ項目で改善が必要な農薬関連項目を伝えて改善を促す
内容3:有機堆肥の作成方法とその効果
目 的:経済的負担の少ない肥沃な土壌づくり
内容4:UCCの他国でのサステナビリティ活動
目 的:どの地域でも取り組む事が出来て効果がある事を農家に示す
(今回はタンザニアでの事例を紹介 タンザニアにおける持続可能なコーヒー生産プロジェクトが開始!)

特にサステナビリティ観点からは、乾燥保管(湿度が高い場所に置いてカビが生えてしまうのを防ぐ)までケアすることでダメージ(買取拒否や現地消費)回避が出来る事、農薬を適切に使う事で消費者だけでなく家族や地域の健康も守れる事、身の回りにある有機物全てが土づくりに役立つ事などを説明しました。

参加された農家からは「どうやったら品質ダメージが防げるか」「堆肥は材料1種類だけでも作れるのか」という積極的な質問や、「このセミナーを聞いて堆肥作りを実践してみたい!」という前向きなコメントもいただきました。

精選・乾燥の技術指導

次の日は、コンテスト参加農家が密集するダラット南東部にある参加農家の農園を訪れ、有機堆肥の作成方法(前日セミナー 内容3の実践)と適切な乾燥方法をレクチャーしました。

内容1:有機堆肥の作成方法
目 的:経済的負荷の少ない方法での土壌の肥沃化
内容2:適切な乾燥・保管方法のレクチャー
目 的:毎年確認される不適切な乾燥や保管由来のダメージ発生リスク回避
内容3:適切な排水処理
目 的:水系汚染による環境破壊と健康被害の抑制


前日にセミナーで学んだことを農園でもデモンストレーションしたことで、「より実践するにあたって理解を深めることができた」などといった声を聞くことができました。

ベトナムでは、これまでコンテスト翌日に入賞農家を訪問し栽培状況を確認・指導してきましたが、今回のようなコーヒー収穫時期に合わせたコンテスト参加農家に対してのセミナー開催や指導は初の取組みとなりました。
本やインターネットでも情報は入手できますが、やはりなかなか本質が伝わりにくいものもあります。今回のセミナーやレクチャーでは、かなり重点的に詳しく説明することで、普段ルーティーンでされていること一つ一つの意味を知り、農家の方の理解度やモチベーション向上につながったと感じています。改めて現地に出向いて直接話し合う大切さも実感しました。

セミナーを受講した農家へのインタビュー



品質の改善とサステナビリティ普及のためのセミナーに参加した農家の方に、終了後インタビューをしました。熱い想いや自身の夢について語っていただきました。是非ご視聴ください。



引き続き、UCCグループはコーヒー栽培農家に寄り添い、品質向上のための指導やサステナビリティ項目の重要さを伝えていきたいと考えています。4月のコンテスト本番では、今回のセミナー内容を1つでも実践してより良い取組みになったコーヒーと出会えることを期待しています。



※「UCCサステナビリティチャレンジ」は、UCCグループのサステナビリティビジョン「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」に基づく目標の達成のため、グループ全体で日々取り組んでいるさまざまなサステナブルアクションをご紹介するコンテンツです。

関連URL

過去の品質コンテストに関する記事はこちら⇩
▶▷ UCCサステナビリティチャレンジ「UCC品質コンテスト(ジャマイカ)の表彰式が開催されました」
▶▷ UCCサステナビリティチャレンジ「UCC品質コンテスト(ブラジル)の表彰式が開催されました」
▶▷ UCCサステナビリティチャレンジ「ベトナムにてUCC品質コンテストが開催されました」
▶▷ UCCサステナビリティチャレンジ「サステナブルな取組みを推進する「UCC品質コンテスト」ベトナムが開催10周年を迎えました!」

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