コーヒーカップのタイプと大きさ
どんなカップを使ってもコーヒーの味は同じ、というわけではありません。
デザインによって雰囲気も変わりますし、厚みが違えば保たれる温度も口当たりも変わってきます。カップはコーヒーの味わいにも大きく影響するのです。
ここでは、代表的なカップをいくつかご紹介します。
スタンダードなカップ&ソーサー

一般的なコーヒーカップのサイズ。容量は器の8分目で140ml程度。
カフェや喫茶店で多く使用されるサイズです。
デミタス

小ぶりのデミタスは、スタンダードなカップの半分の容量で約70~80ml。
フランス語で「デミ」は半分、タスは「カップ」の意味です。
ディナーは晩餐会など格式を重んじる食事の後は、カップの底が平たい薄手のデミタスでコーヒーを提供します。
マグカップ

マグカップは、様々な大きさがありますが、容量はスタンダードの約1.5~2倍程度です。
基本的にソーサーは付属していません。
マグカップは、ビアマグや水差しから派生したとされ、コーヒーをカジュアルに楽しみたい時に、たっぷりの量を飲むことができます。
エスプレッソ用カップ

エスプレッソ専用のカップには、約25~35mlの量が注がれます。
形状は、下が狭くなる逆三角形で底に丸みがあり、冷めにくいように厚みのあるボディが特徴です。
カプチーノ用カップ

カプチーノカップの容量は150〜180mlとされています。
このカップにエスプレッソを注ぎ、スチームドミルクを注ぐことで、カップの縁いっぱいのカプチーノが出来上がります。
形状は様々ですが、底に丸みがあり、厚みのあるものが一般的です。
カップの素材

カップの素材が違えば口当たりも変わってきます。
カップの素材には、陶器や磁器、ガラス、ホーロー、ステンレスなどがありますが、実際に多く使われているのは、陶器と磁器です。
陶器のカップは、器自体に少し厚みがあるので、雰囲気に暖かみがあります。
和風イメージが強いデザインなら、和菓子を添えたコーヒータイムなどにも合いそうです。
一方、磁器のカップは陶器に比べ丈夫で、透き通るような白さと滑らかさが特徴。
特にブラックコーヒーを淹れたとき、コーヒーとカップの色合いにメリハリがつきます。
優雅なもの、繊細なもの、シャープな印象のものなどデザインもさまざまですので、シーンに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。