「蒸らし」の役割
コーヒーの粉の中には、新鮮なほど多くの炭酸ガスが残っています。
炭酸ガスを残ったままにしておくと、お湯とコーヒーが接触するのが阻まれ、コーヒーの成分をしっかりと引き出すことができません。
初めに少量のお湯をかけることで炭酸ガスを追い出し、コーヒー全体にお湯の通り道を作る、それが「蒸らし」の役割です。
「蒸らし」のNG例
「蒸らし」の役割を理解し、適切な「蒸らし」でコーヒーのおいしさをしっかり引き出してみましょう。
外側のフィルターからお湯を注ぐ | 外側のフィルターからお湯を注いでしまうと、コーヒーとお湯がしっかりと接触する時間が短くなり、薄く、水っぽい味わいになってしまいます。 |
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必要以上のお湯を注ぐ | 1杯分を淹れるとき、「蒸らし」の湯量のめやすは20ml程度。 このタイミングで必要以上のお湯を注ぐということは、炭酸ガスを抜き出す前にお湯を注いでしまうことになり、成分が引き出しきれず、軽い味わいになってしまいます。 |
長すぎる「蒸らし」 | 「蒸らし」の時間は、20秒程度。 長く置きすぎてしまうと、苦味や渋味が強く出てしまう原因になってしまいます。 |