身近なコーヒーは、どんな成分で
できているのだろう?
カフェインをはじめとする、
コーヒーの成分やカロリー、
ポリフェノールについて
科学的データを解説していきます。
1.コーヒーの
カロリーと成分
コーヒーは農産物ですので正確に言えば品種や収穫地、精製方法、焙煎方法などによって成分量は変化しますが、ここでは「標準」とされている、ブラックコーヒーの成分を記載しています。
コーヒー浸出液100g中に入っている
成分とカロリー
カロリー | 4kcal | リン | 7mg |
---|---|---|---|
水分 | 98.6g | 鉄 | Tr(微量) |
たんぱく質 | 0.2g | ナトリウム | 1mg |
脂質 | Tr(微量) | カリウム | 65mg |
炭水化物 | 0.7g | ビタミンB2 | 0.01mg |
カルシウム | 2mg | ナイアシン | 0.8mg |
リン | 7mg | ||
鉄 | Tr(微量) | ||
ナトリウム | 1mg | ||
カリウム | 65mg | ||
ビタミンB2 | 0.01mg | ||
ナイアシン | 0.8mg |
【浸出条件】 コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出
【参考文献】 八訂 日本食品標準成分表より
2.「カフェイン」は
どのくらい含まれるの?
コーヒーの最も特徴的な成分として知られるカフェイン。眠気覚ましなどの興奮作用、利尿作用などのほか、今では研究も進み、「自律神経の働きを高める」「集中力を高め作業能力を向上させる」など、様々な飲用効果が明らかになっています。また、カフェインには交感神経を刺激する作用があり、コーヒーを飲むと体脂肪の燃焼が促進することも知られています。
どのくらいの量が含まれるのか、お茶類と比較してみましょう。
液体100gの中に入っている
カフェインの量
種類 | カフェ イン量 |
浸出条件 |
---|---|---|
レギュラー コーヒー |
0.06g | コーヒー粉末10gを 熱湯150mlで浸出 |
インスタント コーヒー |
0.06g | インスタントコーヒー2gを 熱湯140gに溶解 |
紅茶 | 0.03g | 紅茶5gを熱湯360mlで 1.5~4分浸出 |
煎茶 | 0.02g | 茶10gを湯(90℃) 430mlで1分浸出 |
ウーロン茶 | 0.02g | 茶15gを湯(90℃) 650mlで0.5分浸出 |
【参考文献】 八訂 日本食品標準成分表より
3.実は「ポリフェノール」も
豊富!
ポリフェノールとは、植物が作り出す抗酸化物質のこと。「抗酸化作用」「食後血糖値上昇抑制」などの効果があることでも知られています。有名なのは、赤ワインのアントシアニン、お茶のカテキン、ココアのカカオポリフェノールなどですが、コーヒーの生豆にもポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。
「コーヒーポリフェノール」については、
『UCCの研究活動』でも詳しくご紹介しています。