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コーヒー豆の種類や淹れ方によっておいしさが長持ち!?
ホットコーヒーをマイボトルに入れておいしく持ち歩くコツ
~UCCコーヒーアカデミー専任講師が4種類のコーヒー豆、2種類の抽出方法の計8パターンで検証~

4月からはじまる新生活、今年は昨年よりも外出される機会が増えるのではないでしょうか。自宅でのコーヒータイムが定着してきましたが、今回UCCは、自宅で飲むお気に入りのコーヒーを、外出先でも最大限にお楽しみいただける方法をご提案します。

今回、コーヒーの専門知識や技術を集約し、体系的かつ段階的に学べる教育機関として設立された「UCCコーヒーアカデミー」の村田果穂講師が、ホットコーヒーを少しでもおいしく持ち歩くにはどうすればいいかを検証しました。検証結果と自宅で淹れたホットコーヒーをマイボトルでおいしく持ち歩くコツをお伝えします。

持ち歩きホットコーヒーのおいしさを持続させるポイント

コーヒーを淹れる際には、ステンレス(金属)フィルターよりもペーパーフィルターを使った方が、味わいを保ちやすい
豆の種類は、スペシャルティコーヒーなどの雑味が出にくいものが、おいしさが持続しやすい
焙煎度合いは深炒りよりも中炒り程度がおすすめ
味わいや風味に変化が出やすくなるのは、淹れてから4時間経過後。それまでに飲み切るのがおすすめ

本検証の背景

昨今のSDGsをはじめとする環境配慮に対する意識の高まりなどから、オフィスにマイボトルを持っていく人の姿を多く見かけるようになりました。一方で、「ホットコーヒー マイボトル」で検索すると、予測検索で「まずい」と出てくるなど、一般的にはマイボトルなどでホットコーヒーを持ち歩くことは好ましくないというイメージを持っている方が多いことが分かります。ホットコーヒーは淹れたてが一番おいしく、時間が経つと風味が損なわれていくことから、おいしさを保ったまま持ち歩くのは難しいことが原因だと考えられます。

そこでUCCは、“マイボトルでホットコーヒーをおいしく持ち歩くにはどうすればよいか”を考え、UCCコーヒーアカデミー村田講師が、「持ち歩きコーヒー」をおいしく保つための検証を行いました。

検証概要

検証内容

焙煎方法などが異なる4種類のコーヒー豆を、ステンレスフィルターとペーパーフィルターそれぞれで抽出し、マイボトルに注ぎ入れます。合計8つのマイボトルに入ったホットコーヒーを、1時間、4時間、8時間経過時点で試飲し、それぞれの温度と風味、味わいや全体のバランスの変化を検証しました。
※味わいや風味の感じ方には個人差があります。今回の検証結果は、科学的根拠に基づいたものではない旨、ご了承ください。

検証したコーヒーとフィルターの種類

以下のとおり、コーヒー4種類×フィルター2種類、合計8種類のコーヒーを抽出し、それぞれ200mlサイズのマイボトルに入れて保存しました。
<コーヒーの種類>
①ブレンド(ブラジル・ベトナム産)中炒り ②ブラジル産中炒り ③ブラジル産深炒り ④ホンジュラス産スペシャルティ中炒り
<フィルターの種類>
①ペーパーフィルター ②ステンレスフィルター※

検証項目

①フィルターの違い
 …ペーパーフィルター/ステンレスフィルターそれぞれで抽出した際の変化を検証
②コーヒー豆の種類の違い
 …4種類のコーヒー豆の味わいの変化を検証
③焙煎の深さの違い
 …焙煎の深さが比較的浅いものと深いものによる味わいの変化を検証
④時間の経過による違い
 …それぞれのコーヒーの時間経過ごとの味わいの変化を検証

※ステンレスフィルターとは
細かなメッシュ状の加工が施された、金属フィルターのこと。紙のフィルターのようにコーヒーの油成分が紙に吸収されることもなく、水分も早く流れ落ちるため、コーヒー豆に含まれる渋味や雑味を拾わず、風味の強い味わいを楽しむことができる。

検証結果

【検証➀】ステンレスフィルターよりもペーパーフィルター方がおいしさを保てる

<村田講師コメント>
ステンレスフィルターは目が粗く、コーヒー豆に含まれる油分が多く抽出されること、そして抽出時に一緒にコーヒーの微粉が混ざることが特徴です。マイボトルにステンレスフィルターで抽出したコーヒーを入れると、コーヒーに含まれる油分と微粉が時間の経過とともに、雑味として目立ってしまうことが考えられます。
一方、ペーパーフィルターで抽出すると、目が細かいため油分が少なく、コーヒーの微粉もほとんど含まれません。そのため、時間の経過による雑味が目立ちにくくなるのではないかと推測します。

【検証➁】スペシャルティコーヒーは時間が経過しても酸化したような香りを感じづらかった

<村田講師コメント>
コーヒーの中でも生産段階から品質管理が適正にされており、風味や味わいが良いと評価されるのがスペシャルティコーヒーです。最近ではスペシャルティコーヒー専門店も増えてきています。品質の高いスペシャルティコーヒーならではの雑味の少なさが、時間が経過したとしても風味や味わいの変化が少なく感じた要因ではないかと考えられます。

【検証③】焙煎は深炒りよりも中炒りの方が味わいの変化を感じにくかった

<村田講師コメント>
焙煎の深さによって味わいや風味、抽出したときに出る油分の量が変わってきます。一般的には、浅炒りの方が油分は少なく、比較的酸味が強く感じられ、深炒りは油分を含んだコクや苦みを感じられるのが特徴です。今回の検証では、深炒りのブラジルを使用しましたが、時間が経過とともにロースト感が強まったのが影響しているのか、酸化した風味や渋味、苦味が目立つ印象がありました。

【検証④】マイボトルに入れたコーヒーは4時間程度で飲み切るのが理想的

1時間、4時間、8時間経過後のコーヒーについてそれぞれ試飲し、風味・味わい・酸味・全体のバランスなどをチェックしたところ、4時間経過時点で劣化を感じることが分かりました。

<村田講師コメント>
・1時間経過時点では、どのコーヒーも風味、酸味、後味など全体のバランスすべてにおいて、比較的味わいを保つことができていました。
・4時間経過すると、油分が多く出やすいステンレスフィルターでは全体として風味が落ちる傾向にありました。また、ブレンドコーヒーはペーパーフィルター、ステンレスフィルターともに、酸化した風味や味わいが目立つように感じました。
・8時間経過後にはかなり温度が下がり、8種類すべてにおいて風味、酸味、後味など全体のバランスが落ちていると感じました。一番味わいの変化が小さかったのは、ペーパーフィルターで抽出したスペシャルティコーヒーです。若干の劣化はあるものの、4時間経過から8時間経過の間での変化の差が小さく、甘さが全体をサポートしていた印象があります。

持ち歩きコーヒーをもっと楽しめるアレンジレシピ

時間が経ったコーヒーをより楽しむためのアレンジレシピを村田講師が提案します。
マシュマロコーヒー
【材料】
①ホットコーヒー
焙煎やコーヒー豆の種類は持ち歩きに適しているものを、ペーパーフィルターで抽出するのがおすすめです。
※今回はブラジルの中炒りをペーパーフィルターで抽出したものを使用しました。
②マシュマロ(お好み)
マイボトルにも入れやすい小さめサイズがおすすめです。

【楽しみ方】
①抽出したコーヒーをマイボトルに入れる
②朝はそのままブラックコーヒーを楽しむ
③4時間経過後のコーヒーにマシュマロを追加
④時間の経過とともにコーヒーの温度によってマシュマロが溶け、ほんのり甘いコーヒーが楽しめる

朝淹れたコーヒーの味わいや風味が落ち始めるのが、ちょうどお昼ごろになります。お昼休みにマシュマロを追加すれば、午後のお疲れ時に甘みのあるコーヒーが完成します。ほんのり甘いコーヒーでリラックスしてみてはいかがでしょうか?

UCC直伝!コーヒーのおいしい淹れ方

水道水は少し流してから使う
水道管に一晩溜まっていた朝一番の水道水は、塩素が薄くなり殺菌作用が弱まっているため飲料用には向きません。1~2分程度流してから使用するようにしましょう。
お湯は沸騰後1~2分待ってから
沸騰したての熱すぎるお湯は、苦み、渋み、雑味のもととなる成分が抽出されやすくなり、おいしさが半減。92℃~96℃程度の、少し落ち着いた温度がコーヒー抽出には最適です。
コーヒーとお湯の量はきっちり測る
コーヒーとお湯の量はとても重要。メジャースプーンの容量を把握し、きちんと測りましょう。160ccのお湯に、コーヒー12gが推奨レシピです。

<UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田 果穂(むらた みほ)>

優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっと優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚、嗅覚の持ち主でもある。

※村田果穂講師への取材も可能です。ご希望の方は、UCCホールディングス コーポレートコミュニケーション室までお問い合わせください。

UCCカフェメルカードのご紹介

UCCが直営で展開するコーヒー豆挽き売り業態「UCCカフェメルカード」では、世界各国のコーヒー豆を取り揃えています。UCC直営農園産コーヒーや品質コンテスト入賞ロット※など、各国のスペシャルティコーヒーをご紹介お届けしています。あなた好みのとっておきのスペシャルティコーヒーを見つけていただき、贅沢に持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
※期間限定での販売です。最新の情報はUCCニュースリリースや店頭にてご確認いただくようお願いいたします。
※スペシャルティコーヒー以外にもストレートコーヒーやブレンドコーヒーなども多数取り揃えています。

関連URL

・2022年11月25日配信ニュースリリース:「UCCカフェメルカード」からワンドリップコーヒーの新シリーズが登場
https://www.ucc.co.jp/company/news/2022/rel221125.html

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