DPができるまで

プロジェクトストーリー

DRIP PODでの新しい挑戦や
その背景にあるストーリーをご紹介します

日々のパートナーとなるプロダクト
「DRIP POD YOUBI」

Project Owner
ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社
代表取締役社長 柳原 優樹

コーヒーが人と人とをつなぐ存在に

いま、全世界でコーヒーの生産量が右肩上がりに増え続けています。
世界的な不況の中にあってもなお、おいしいコーヒーを飲む幸せは、世界中の多くの人が求めているのです。コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことから、家庭でも本格的なコーヒーが飲みたい、そんな需要が高まったことも、この状況を後押ししているのかもしれません。

さて、欧米諸国でレギュラーコーヒーを飲むとき、5〜8割の人々がカプセルを利用しているという統計があります。しかし、世界で4番目にコーヒーを消費する「コーヒー大国」である日本での、カプセル式コーヒーの浸透率はいまひとつ。カフェでコーヒーを味わう時間を過ごす人は増えている一方で、自宅で本当においしいコーヒーを、日常的に飲みたいと考えるのは、やはりまだ「コーヒー好き」の方々がメインなのが実際のところです。

そんな状況を踏まえて、私たちがミッションとしているのは、誰でもおいしいコーヒーを簡単に淹れられるカプセル式コーヒーマシンによって「新しいコーヒー文化を根付かせること」です。
この思いの源となる経験は、私自身がスペインで研究生活を送っていた学生時代に遡ります。思うように意思疎通ができない、外国での心細い生活の中で、唯一ほっとできたのが「コーヒーブレイク」でした。15時になると、みな勉強や研究の手を止め、コーヒーを手に近況を報告したり、雑談をしたりして休憩をする時間。それは乾いた砂漠に水が染み込むように、心を豊かさで満たしてくれました。 日本でも、こんなふうにコーヒーが人と人とのハブになるような文化をつくることができないだろうか。家庭内でも、オフィスでも、誰でも、おいしいコーヒーを淹れられるマシンがあれば、よりコーヒータイムを楽しむ文化が広がるのではないだろうか。この思いを胸に、私たちはDRIP PODの開発を進めてきました。

「コーヒーのあるくらし」の魅力を伝えたい

これまで世に送り出してきたDRIP PODは、コーヒーひと筋で事業を進めてきた会社として、自信を持ってお薦めできる機能を備えています。しかし同時に、コーヒーが好きな人以外には魅力を伝え切れていなかったのではないかという考えも、私たちの中に芽生えていました。

日々のくらしを積極的に楽しみたい人、おいしいものが好きな人にも、「コーヒーのあるくらし」の魅力を伝えたい。そのためには良質なものをお届けするだけでなく、コーヒーがある空間そのものをつくり上げる、日々のパートナーになりうる力を持ったプロダクトが必要だと考えました。
そうしてたどり着いたのが、「食とデザイン」を軸に、感性を大切にしたライフスタイル事業を手がけるWELCOMEとの共同開発です。
「食の楽しみを届けたい、食の文化をより豊かにしていきたい、そして、それはサステナブル(持続的)なものでなければならない」
私たちとWELCOMEが抱えているミッションや課題感は、話し合うほどに、多くの部分で共通していることがはっきりとしました。

UCC、WELCOME、そしてプロダクトデザイナー・二俣公一さんという三者が、新しく、そして豊かなコーヒー文化をつくるプロダクトを目指して作り上げた「DRIP POD YOUBI」は、その斬新なスタイルだけではなく、楽しみ方も、味わいも、大きく飛躍するものになったと自負しています。
「いつも」をもっと好い日にする「DRIP POD YOUBI」のあるくらしを、ぜひ、皆さんも体験してください。

Profile

柳原 優樹(やなぎはら ゆうき)

UCCホールディングス株式会社 執行役員 CNBO(グループ最高ニュービジネス責任者)兼
ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社 代表取締役社長

外資系コンサルティングファームなど数社を経て、2018年にソロフレッシュコーヒーシステム株式会社の代表取締役社長に就任。就任以降「ドリップポッド」事業は毎年約150%以上成長しており、2020年よりUCCグループ全体の最高新規事業責任者としてグループの注力事業を統括している。