
レシピに込めた想い
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DPができるまで
開発ストーリー
DRIP PODでの新しい挑戦や
その背景にあるストーリーをご紹介します
株式会社ウェルカム | DEAN & DELUCA GROUP 執行役員 グループ長
田中大資
「DRIP POD YOUBI」は、DRIP PODシリーズのフラグシップモデルとして、株式会社ウェルカムとの共同開発により生まれました。食とデザインを軸に、感性を大事にするライフスタイル事業を手掛けるウェルカムと、コーヒー専業メーカーであるUCCの協業はどのようにスタートしたのでしょうか。ウェルカムの執行役員である田中大資さんに、開発スタートの背景について伺いました。
私たちWELCOMEが手がけているライフスタイル事業の根幹には、「感性」や「情緒性」を大事にするというマインドがあります。DEAN & DELUCAの事業は、「世界中のおいしいものを提供する」ことですが、私たちが本当に届けたいのは、食を通して伝わる作り手の想いや、その背景にあるストーリー、そして食にまつわる喜びや感動です。おいしいものって、「そのおいしさを誰と体験したか」とか「どう感じたか」という記憶や感情と密接に繋がっていますよね。それがあるから記憶に深く刻まれます。「おふくろの味」が多くの人にとって忘れられないものであるのは、子供の頃の記憶や気持ちと密接に結び付き、切り離せないからではないでしょうか。もしかしたら「食とは感情が作るもの」と言い切ってしまってもいいのかもしれません。
WELCOMEではこれまで、DRIP PODのような家電に類するものを手がけたことがありませんでした。それでも今回協業をお受けしたのは、「おいしいものを囲む時間の価値を大事にしたい」というUCCさんの想いと、WELCOMEが大事にしているものに多くの共通点を感じたことが大きかったと思います。
実際にコラボレーションをしていく中でUCCさんが日本のコーヒーカルチャーに根付く「ドリップ」にこだわっている姿勢は素晴らしいと感じましたし、コーヒーのある日常を多くの人に心から楽しんでほしいという強い想いにも感動しました。コーヒーを通して、「特別な日だけでなく日常の中にある喜びや楽しみを伝えたい」という情熱は、長く日本にコーヒー文化を根付かせようと努めてきたUCCさんだからこそ、持ち得るものではないかと思います。
2000年以降、サードウェーブコーヒーの時代を経たことで、コーヒーに「トレーサビリティ」という視点がもたらされました。どこで、誰がこのコーヒーを作っているのか知ること、そして選んだ1杯のコーヒーが、誰かの生活、どこかの地域を支えていると知ること。これは食文化を守ることにつながる大事な一歩だと思います。コーヒー事業を通じて、長く食のサステナビリティに取り組んできたUCCさんと一緒にYOUBIを広げていくことは、食のムーブメントをよりよい方向に広げていくことにつながると考えています。
バリスタの経験を経て、DEAN & DELUCAに入社。販売、営業、商品部、貿易部を経験したのち、DEAN & DELUCA のブランド統括を担う。