DPができるまで

プロジェクトストーリー

DRIP PODでの新しい挑戦や
その背景にあるストーリーをご紹介します

「DRIP POD YOUBI」
ウェルカム社との共同開発の理由

ドリップポッドブランドマネージャー | ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社
小牧 美沙

「DRIP POD YOUBI」はDRIP PODシリーズのフラグシップモデルとして、株式会社ウェルカムとの共同開発により生まれました。食とデザインを軸に、感性を大事にするライフスタイル事業を手掛けるウェルカムと、コーヒー専業メーカーであるUCCの協業はどのようにスタートしたのか、ソロフレッシュコーヒーシステムの小牧美沙さんに、協業に込められた想いについて伺いました。

記憶や印象に残るものを目指す

これまでDRIP PODの事業を展開するなかで、UCCが創業以来培ってきたコーヒーに対する知見や想いを「1杯のおいしいコーヒー」としてお客さまにお届けしてきたという自負があります。その一方で、お届け出来ているのは「コーヒーが好きな方」だけになっているのではないか?という疑問も感じていました。もちろん、まず第一にコーヒーが好きな方にお届けするのは大事なことですが、もっと広く「おいしいものが好きな方」、「おいしいものを食べる時間を大切にしている方」にも、DRIP PODの魅力をお届けしたいと思っていました。しかし、「どうやって」魅力を知っていただくのか、そのことに頭を悩ませていました。

そこでWELCOMEさんにご相談をしたのですが、その時に驚いたのが私たちと大きく視点が異なることでした。私たちが目指してきたのは「本当においしいコーヒーを、難しく考えず手軽に淹れられるようにする」ことでした。しかしWELCOMEさんは「記憶や印象に残る”体験”を提供する」という点をとても大事にしていらっしゃいました。分かりやすさや簡易な操作性を追求することとまったく違う「これは何だろう?」とふと立ち止まるような、「幸福なつまずき」とでもいうようなものこそが、記憶に残ることもある。それは私たちにとって、とても大きな気づきになったと思います。

「手に取る」ことで日常に新しい体験を生み出す

「DRIP POD YOUBI」をただの家電ではなく、空間を豊かにするパートナーにしたいという考えは、そんなやりとりの中から生まれました。「今日はこの子とどう過ごそうかな」とわくわくするような、楽しみのシーンを広げてくれるものにしたい。そんな理想がはっきりと見えた時に、プロダクトデザインだけではなく、空間デザインも手掛けている二俣公一さんがぴったりだと考えました。
キッチンに鎮座する存在ではなく、コーヒーのある空間ごと、自由に運び出せるくらしのパートナーへ。「DRIP POD YOUBI」のコンセプトは、美しい佇まいとしてプロダクトのデザインに現れているだけでなく、新たに搭載された機能にも生きています。
それは抽出方法を細かにカスタマイズすることで、同じカプセルでも味わいを変化させることができる「プロレシピ」。時間やシーンによって、少し軽い味わいにしたり、しっかりとしたコクを楽しみたかったり。抽出レシピを変えられることで、そんな「日々に寄り添う」パートナーでありたいと思ったからなのです。

感性を大事にすること

WELCOMEさんとの協業という二人三脚の経験を通して、感性を大事にすること、記憶や印象に残る体験をお届けすることなど、たくさんの「これからのヒント」を頂くことができました。これからもおいしいコーヒーを通じて、さまざまな豊かで、価値ある体験をお届けしていきたいと思っています。

Profile

小牧 美沙(こまき みさ)

ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社

ドリップポッドのブランド戦略、プロモーションの企画・実行に従事。「ドリップポッド」システムを通じて、より多くの方に、心地よい時間を楽しんでいただけるよう日々活動を行っている。