コーヒー事業
~ サステナブルな農業を実現するための独自の取り組み ~
1981年にジャマイカのブルーマウンテンコーヒー直営農園の開設以降、農事事業に本格的に着手し、その知見をいかし、各生産国のコーヒーの品質向上、生産者の方々の生活水準の向上、コーヒーの安定供給の実現を目的に、6ヶ国で「品質コンテスト」を開催しています。また森林保全活動、生産国に対する栽培技術の指導など、UCC独自のサステナビリティ活動を実施しています。
さらに、国内においても、「日本とコーヒー生産国との関係から持続可能な発展を考える」をテーマに教材を制作し、全国の中学校や高等学校向けに提供、授業を行うなど、SDGs(持続可能な開発目標)の観点を取り入れた学習の支援活動に取り組んでいます。またUCCコーヒーアカデミーでは、オンラインを活用した生産国の活動を紹介するセミナー開催なども積極的に取り入れています。
~ コーヒー産業の課題、持続可能性にも配慮した原料 ~
私たちは、調達に関する姿勢を明文化した「UCCグループの責任ある調達原則」と「UCCグループ サプライヤー行動規範」を制定しました。
これにより、コーヒー産業の持続可能な成長に向け、調達に関する信頼性と透明性の一層の向上を図るとともに、サプライチェーンにおける課題解決の一助となるよう、サプライヤーの方々と共に、責任ある調達活動を推進していきます。さらに、UCCの専門知識を持つ社員が自ら現地へ向かい、定期的な実態調査を行い、責任ある調達活動を推進していきます。
この原則は、私たちの調達に関する姿勢を示したものです。
私たちの事業が長期的・持続的に発展していくためには、法令遵守はもとより、社会が求める倫理的な責任を果たしていくことが必要との思いが込められたものです。
主な4つの原則
・基本的な人権の尊重
・ビジネスの誠実さと公正なビジネス慣行
・品質と安全性の向上
・よりよい環境とコミュニティに向けた努力
複雑なサプライチェーン内では、UCCグループのみで、様々な国際基準等を満たすことはできません。この行動規範は、サプライヤーの方々に遵守頂きたい内容を明文化しました。サプライヤーの方々には、UCCグループのビジネスパートナーとして当該内容の遵守に向け、段階的な導入プロセスを通じ、ご協力をお願いしていきます
主な項目
・基本的な人権の尊重
・環境保護とコミュニティの尊重
各生産国から日本に輸入し、製品化に至るまで、多段階において徹底した独自の品質保証・厳しい検査体制を確立しています。
UCC が取り扱う全ての生豆 は、各工場に送られる前に、神戸にある品質検査室に集められ、クラシフィカドール(コーヒー鑑定士)による厳重な検査を受け、基準に満たない不合格の生豆は輸入を見送られ、生産ラインに乗ることはありません。
合格した良質な生豆だけが輸入され、その生豆が届く製造工場においても、有資格者による受け入れ検査から製品出荷までのすべての工程で、多段階の品質検査を実施し、独自の検査体制のもとで安定した品質のコーヒーをお届けしています。